南仏のマルセイユの名物料理、ブイヤベース。
日本では魚介とスープが一緒に盛られてでてきますが、実際には一皿目でスープ、二皿目で魚を食べるものだそうです。
スープだけ、スープ・ド・ポワソン(Soupe de Poisson(魚のスープ))としてメニューに載っています。
パンにニンニクをこすりつけ、ソースとチーズをのせたら、スープに浮かべてチーズを溶かします。
スープは魚の旨みたっぷりで、濃厚。
ポットにたっぷりのスープに、てんこ盛りのパンは、食べ終わるとお代わりを持ってきてくれます。
身体が温まって、付け合せを乗っける作業も楽しいスープでした。
イギリスで作れるか?年末におもてなしの機会があったので、挑戦してみました。
大量の野菜と、魚の頭や骨を一緒に煮込んで作ったスープ。
マルセイユで食べたスープは、ちょっと濃厚でしょっぱかったので、サラサラ飲めるくらいの優しい味のスープにしてみました。
パンがスープを吸って、ソースとチーズがとろけて美味しかった♪
ソースはルイユと言って、ちょっと辛みのあるガーリックマヨネーズのような味です。
この日は料理の写真を撮り忘れて、↑の写真は翌朝の残り物です。
おまけ、唯一撮っておいたデザートのシュークリーム。
イギリスではあんまりシュークリームが売っていないので、たくさん作って冷凍までしました。
真面目に作るスープ・ド・ポワソンは、野菜と魚の下準備が大変なので、ふだんの食事で作れそうな超簡単バージョンのレシピを載せます。
南仏のブイヤベースは、使う魚の種類が決まっていて貝や甲殻類はいれないので、もはや超邪道だけど、毎日でも作れる簡単さと美味しいということが重要!
気分だけでも味わってみてください。
*スープ・ド・ポワソン(4人分)*
(スープ)
野菜だし(スープの素で作っておく) 1L
鮭缶 一個(100g)
カニ缶(ほぐし身) 一個(100g)
サフラン ひとつまみ
塩コショウ
①サフランを水(大さじ1、分量外)にひたして15分くらいおいておく。
②鮭缶とカニ缶の汁をスープに加え、身をあわせてフードプロセッサーにかけ、滑らかなペーストにする。
③スープに①と②を加えて温め、塩コショウで味を整える。
(ルイユ)
マヨネーズ 1/2カップ
にんにく 1片
パプリカ 1/6個
粉唐辛子 ひとつまみ
塩 ひとつまみ
材料をフードプロセッサーにかけ、滑らかなペーストにする。味見して塩が足りなければ加える。
(付け合せ)
細いバゲット 1/2本
にんにく 1片+2
溶けるチーズ 適量
パセリ(あれば) 適量
①バゲットを薄くスライスし、カリカリになるまでトーストする。
②にんにくの皮をむく。
※パンににんにくをこすりつけ、ルイユを塗ってチーズをのせ、熱々のスープに乗せて、チーズが溶けたら食べます。
※魚のペーストをスープに混ぜて加熱すると分離したようになりますが、かき混ぜれば大丈夫です。
※カニ缶の代わりに帆立缶でもおいしいと思います。