日本に戻ってきても慌ただしい日々を過ごしていたから

ドバイでの戦いの日々を思い返す時間もなかった


しかし選手たちは本当に凄かった

今の日本はビーチサッカーだけで生きていくなんて夢のまた夢

現状 普段は必死にバイトで食いつないでいくのがやっとの生活

勝ち進んで思ったより滞在が長くなってしまい

帰ってきたら 職を失っていたり・・・

残高不足で引き落としが出来なかった・・・とか

心配な噂ばかり耳にする


そんな奴らが 日の丸を背負って 夢とプライドと

とんでもない根性と意地だけで あそこまで戦ってくれた

FIFAの人間も、記者達も、南米のチームもヨーロッパのチームも

本当にびっくりして 日本はよくやった、素晴らしいチームだ、と

みんなが拍手をおくってくれた


このチームの彼らの誰か一人でも欠けていたら

ここまでの結果は出せなかっただろう

とにかく素晴らしいチームだった


前にも書いたけど 山内悠誠

彼は間違いなくアジアNo1のストライカーだ

今回 彼の怪我は本当に痛かった

でも それよりも あの根性に俺は心底びっくりした

足の甲を骨折してるのにそれでもあきらめないで ピッチに立った

それでボールを追い シュートを打ち 流れを変えて勝を呼び込んでくれた 

彼の姿にみんながさらに燃えた

あそこまでの根性のある選手は今まで見た事がない

フィールドの日本代表にも こんな根性の選手があと何人かいたら・・・と思う


最終的に順位は5位だったけど

今回のベスト8は 内容的にはブラジル大会のベスト4より

間違いなく何倍も価値のある結果だった


ただ このままの環境で持続させていくのは正直難しい 

残念ながら 生計も満足にたてられない選手達に

監督としてどうやってこれ以上走らせるの?

どうやって日の丸の重さをしょわせるの?


ビーチサッカーはブラジルで生まれて ここ数年で世界中に広がっている

始めてブラジルオリンピックが決まったけど ビーチバレーもそうだったように

競技として新しく始まるんじゃないかな


そうなった時、日本が出遅れないように 

せっかくついた火を消さないように

これからも少しずつでもかかわって応援していきたい

そして一人でも多くの人に見てもらって ビーチの楽しさを

知ってもらいたい



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