万葉集に詠まれているもので、朝日を歌った歌よりも、月の歌って、ほんとに多いです。

どうしてなのでしょう?

特に女性の歌は、多くが恋にまつわるものです。

お昼の太陽が陽であるのに対して、夜の月は陰。

動的な太陽に、静的な月。

これが月を女性になぞらえるのかもしれません。

東に太陽が昇れば、希望の光。

西に沈めば、最期の輝きを見せて、夜となります。

闇夜に月は、神秘的。

夜、独りでいると、どことなく切なく、人恋しくなるかもしれません。

これですかね。

月と女性の関係では、特に女性の生理も、月の周期とほぼ同じだとか、新月と満月の日は、大潮、陣痛が起きやすく、出産件数も多いようです。

満ちては欠ける月に、女性の思いが託されているのでしょう。