<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第34話




原作:ドラゴン   編集:FUKATI




これまでの主要登場人物




主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。隕石落下で落命。

   (現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)

リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。トルの後を追うように他界。

ターシャ:今は亡き科学者トルとリルの姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。



フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長

   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)





・ヨーシ総統:前提督を暗殺し帝国乗っ取りに成功した。

・宮殿長ヒーロ、その部下ローキ

・宇宙観測所観測員デープ

・官房室長・広報室長ロミ

・その部下ミチ・・秘密情報員で巫女

・秘密警察長官ターナ

・取調室長マーク


・警護官長マーサ


・黒魔術集団頭領スーガ


・黒魔術師ワーラ


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ターシャによる不思議な予言内容を宮殿に駆け付けた官僚が ヨーシ総統閣下に 自ら 報告した後、




ヨーシ総統はローキを呼び、


「 ローキよ、フーカの弟子に就いていて今は赦免を 与え 許した 亡き兄弟学者 が、 何やら 今後のアトランティス について 不吉な予言をしたとかで 、大変気に成っている。 




急ぎ 警護官長のマーサに伝え、黒魔術集団に 早速 使いを出してアトランティスの 存亡をかけて何とか 救いの手を求めたい。


はたから見たら、 悪が地球を救うとは? 奇妙な 光景ではあるがな。」




マーサが黒魔術集団 の 悪魔の神殿を 訪れた時に 、薄気味悪い 声が聞こえ赤い光が 時折り 見えて、 とても 耐えられるものではなかった。 




警護官長と 言えども 足が 強張って、 部下たちも ガタガタ 震えて いた。


やっと 門を くぐり抜け 大広間に たどり着くと、 吸血コウモリ たちが 出迎えて くれて 、皆 驚きの余り 尻餅をついたり失禁する者までいた。




一匹の コウモリ が 煙ともに 人間様になった。




「何の用だ!」不気味な 笑い声が 響いた。




マーサ「私は、宮殿からの使いでマーサと言う者です。


是非とも ヨーシ総統閣下の 願いを お聞き願いたく参りました! 」




「何 、ヨーシだと。 あの 馬鹿たれ 祭司崩れ の 悪魔の成り損ないめが!」


 今度 は、真っ暗に なり 稲妻が走り雷鳴が轟いた。




すると 「まぁ ワーラよ 、聞いてやれ!」という声が響いた。




「はぁはぁっ、 スーガ様!」




「儂が 黒魔術集団 頭領 の スーガだ 。


ヨーシとは、若い時 黒魔術を習った 仲だが 、あやつは裏世界よりも 表で チャラチャラ するのが 好きだった。


それで黒魔術集団を 破門 させられた 馬鹿者だ!」




マーサは、何で有ろうと無かろうが 宮殿の使いとして ヨーシ総統閣下の用件を話し伝えた。 




それに 対して スーガの答えは、三日以内に 悪魔が喜ぶ 見返りをヨーシも黒魔術の端くれなら自らから考えて再度出直せと要求したのだった。 




マーサ初め 皆 、頭を 下げ 大急ぎで 悪魔殿を 後にして 宮殿に戻った。




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第34話終了








<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第35話








息切らして マーサが 宮殿内に 入って来て、


 ヨーシ総統閣下に 即 目通りした。




マーサ「申し上げます総統閣下!」




ヨーシ総統「苦しゅうない 面を上げよ。


 そなた程の 平気で 人殺しも 出来る 男でも 、その 血相を変えた 姿を 見ると 黒魔術集団が 怖かったと見えるが? どうだったかな?」




マーサ「 はぁはぁっ、何分 この世の者たちとは、思えなく、 あのような科学を超えた 世界には、ついて行けませんでした! 」




ヨーシ総統「(笑う)ソチも ただの男だかなぁ?もっと 胆が座っていたと思ってそなたを 儂の使いとして送ったのに!」




マーサ「恐れいります。それよりも 黒魔術集団の頭領より 閣下に 急ぎ 取り次げと! 」




二人は、暫く 話し込んだ。




ヨーシ総統「分かった。 明日までに答えを用意して そなたに その答えを 携えさせ、 また行ってもらう 。よいな!」




マーサ「はぁはぁっ!」


 マーサは、宮殿を後にした。 




すかさず、陰で聞いていた ヒーロが、


「 閣下 どのような 手土産を 用意なさるのですか! 」




暫くして 重い ヨーシの口が 開いた。




「生け贄と して 神殿の巫 三人 、レムリアから奪ったと言う 伝説の玉 、ムーより奪った 幻の剣、 その三点を 貢ぎもの と考えていたが! 」




ヒーロ「それは、大変素晴らしい 。さすが 閣下の お目が 高い! 」




ヨーシ総統「思えば スーガ(黒魔術頭領)と儂とフーカは、三人とも幼馴染みで、皆 お互いに 数奇な 人生を 歩んできたもんだと 、つくづく 今となると考えさせられるよ。


 皆 運命の 十字架を 背負い 、役割を まっとう していると言えば その通りだが。特に スーガは、闇の中の闇へ 。儂は、そこまではついて 行けなかった。


                                          また もうひとり あやつ フーカは、光を目指し 現実を離れ 、理想像を求め今でも? 三者三様、交わる事の無い 世界へ向かっておる! 」




ヒーロ「それでは、明日まで 約束の品を用意 します!」




ヨーシ総統「 ヒーロよ、 特に巫選びは慎重にするんだ!」




ヒーロ「はぁはぁっ。かしこまりました!」




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第35話終了








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