すっかり乾ききった。俺の心は砂漠化した。
今日、片思いが破れた。
存在そのものを認識されない、昔から経験させられた事をまさか恋愛でやられようとは…。
自分の殻を破ろうと一念発起して行動を起こした結果がこれとは…。
自分で分かるくらいの乾いた笑い、悲しいと感じても流れない涙。
部屋がゴミで満ちていき、俺の中では満たされる何かが無くなっていく。
俺もあと2カ月でアラフォー、人生の折り返し地点だ。
俺に孤独を望むと言うなら、そうしよう。
人を好きになる事の後悔を背負えと言うなら、逆らうだけ無駄。
これからは自分の為だけに生きろ、と望むなら遠慮なく酒に呑まれてくれよう。
俺にはもう、地位も金も希望も無い。
あるのは怒りと憎しみと後悔と虚しさ、叶わぬ望みと欲望。
人間の汚さと醜さだけが俺の目の前に立ちはだかる。
死ねたらどんなに楽になれるだろうか…。
俺はこれからの人生、それだけしか考える事が出来なくなるだろう。
それも運命、と俺は受け止める。