こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。
つくば市の田舎道をお散歩しながら見つけた自然、大好きな絵本、元気の出た言葉、お気に入りのものなどを、紹介しています。
今日は、おすすめ絵本の紹介です。
「地球のことをおしえてあげる」
あらすじ
宇宙からくる、だれかさんへ。
地球がどんなところかしってる?
ぼくがきみに、おしえてあげる。
コールデコット賞に2度輝いた絵本作家ソフィー・ブラッコールの集大成!
ソフィーは、ユニセフとセーブ・ザ・チルドレンを支援するために世界中を旅するなかで出会った、何千人もの子どもたちにインスピレーションを得て、わたしたちのふるさとである地球を紹介する物語を作りはじめました。
それから、5年の歳月を経てついに刊行!
地球のすべてを紹介しながら、同じ星に存在する仲間として、あらゆるものと共に生きていこうとよびかけます。
出版社ホームページ作品紹介より引用
私が持っている絵本は、息子たちに読んできたもの、絵本セラピーや絵本講座のために買ったもの、作家さんのイベントなどで買ったものがほとんどですが、この絵本は自分のために買いました。
通常、絵本は32ページですが、この作品は73ページもありますから、小学校の読み聞かせでは読めません。
ページ数のわりに、文字数は多くないので、絵本セラピーでは読めるかもしれませんが、たぶん読むことはないと思います。
ページ数が多い分、重い!
ということよりも、絵が美しくて、細かいところをじっくり見ていくのが楽しい絵本なので、私はいつも一人で楽しんでいます。
本当は、息子たちと一緒に楽しみたい絵本でしたが、これが出版された時にはもう中高生でした・・・
一緒に読んではくれません・・・
とにかく、絵が素敵で!ずっと見ていても飽きません。
そして、読んでいくうちに、私たちが住んでいる地球が、どんなに美しく豊かな星か、じわじわと感動が心に満ちてきます。
これ、主人公のクインが、「宇宙から来るだれかさん」に、自分の住んでいる地球のことをあれこれ教えてあげているという設定です。
普通、「宇宙から来るだれかさん」って、恐ろしい宇宙人、インベーダー、侵略者、エイリアン・・・というイメージでした。
でも、この本では最初からまるで友達を迎えるみたいに、友好的にワクワクと、自分の住んでいる星について語っているのです。
そこから思い込みをひっくり返されました。
最初から不信感や敵対意識を持って接したら、友好的な関係性を作るのは難しいですよね。
また、クインは、地球の素晴らしいところ、美しいところだけを言っているのではありません。
良い悪いの評価なしに、ただ「こういうものがある」「こういう人たちがいる「こういう生き物がいる」と事実を並べているのです。
しかし、読み進めていくうちに、その多様性が豊かさであり、美しさであると気づかされます。
これ、私たち一人一人もそうじゃないですか?
体格、性別、肌の色、性格、得意なこと、経験・・・
たくさんのものを持っていて、それぞれ長所短所ではなく、個性であり、魅力になりうる。
それを誰かに「わたしのことを、おしえてあげる」と、胸を張って言えるといいですね。
とにかく大人こそ、ゆっくりお気に入りの飲み物でもいただきながら、味わって読んでほしい「ごほうび絵本」です。
裏表紙はこんな感じ。
実は、カバーを外すと、まったく違う絵。
地球のことをおしえてあげたい、宇宙からくる誰かさんかな?
どうしても日本で翻訳出版したい作品があるからと、行動を起こされました。
今まで素晴らしい作品を数多く翻訳されてきた横山さんが、自ら翻訳したいと行動を起こすほどの作品。
すごく読んでみたくなり、私も支援しました。
ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
支援できるのは、5月29日までだそうです。