コノウタ キミに捧ぐ | 新規おっさんノフのブログ

コノウタ キミに捧ぐ

よくももクロの歌で何が1番好きかという話になると、人それぞれ色々あると思います。

そしてももクロは次々と名曲を生み出していくので、

そのランキングは常に変動して行くものではないでしょうか。



しかし私はももクロのファンになってから「1番好きな曲」というのが殆ど変わったことがありません。

その曲の名は「コノウタ」

初めて私がももクロのライブ映像をちゃんと見たのがCSで放送された「極楽門」。

その時のアンコールに歌われた曲でした。

はっきり言って当時の彼女達の歌はお世辞にも上手とは言えなかったのですが、

「コノウタ君に届け まだちょっとつたないんだけど」と息を切らせ、声を振り絞って歌う彼女達の姿に、

それまでは「歌は音程こそが命」と思っていた私の心が、大きく揺さぶられたのを覚えています。

その後、体調不良の杏果を支えながら歌った「女祭り2011」、

試練の七番勝負 VS.国際情勢」にてアイドルとしての意義を見出し、

泣きながらに歌ったシーンなど数々の名場面を彩った曲です。

なので私は、ももクロを追いかければ追いかけるほどに、この曲が増々好きになって行きました。



そして決定的だったのが2014年の杏果の誕生日に合わせて作ったこの動画。


これを作るとき、私はめちゃくちゃな時間と労力をかけていたのですが、

特に苦労をしたのが最後のももクロがZになってからの章で、どのような曲をあてがうか悩んでました。
(詳しくはメイキングを参照)

結果的に「コノウタ」の使用を思いつくことでこの動画を完成させることが出来、

視聴者の方々から多大な評価をいただくことになったのです。

そんな訳でコノウタは私にとって単純に好きな曲というだけでなく、

その後の沢山のモノノフさんと出会う切っ掛けにもなった、特別な意味をもつ存在になっていました。



ももクロ初のドームツアー「MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016」。

その演目にはももクロのメンバー5人が、それぞれソロで何かに挑戦する演出がありました。

百田夏菜子はフープダンス、佐々木彩夏はエレキギター、玉井詩織はピアノ、高城れにはタップダンス。

そして有安杏果はoverture後におけるドラム演奏でした。

札幌ドーム公演で初めて目のあたりをした時には、

彼女はちょっとだけミスをしながらも「ツヨクツヨク」を見事に演奏しきりました。

ドラム歴数ヶ月とは思えない堂々たる姿に、全力の拍手を送ったことを覚えています。

しかしこの日はあーりんの魅力的なダンスにも気を取られていたのも事実で、

杏果のドラムは耳で聴いてたものの、席の位置もありじっくりと見ていたわけではありませんでした。



そしてツアーファイナルの4.3西武プリンスドーム大会。

札幌ドーム大会から1ヶ月と少し。

大阪、福岡とツアーをこなし、他にも番組収録や国内外のイベントに引っ張りだこの彼女達。

さらに杏果は中耳炎と花粉症による体調不良もあり、

ドラムの個人練習をする時間はそれほど多くなかった筈です。

それでもこの日私が聴いたドラムは、札幌の時よりも遥かにレベルアップしていました。

聴いていた限りミスらしいミスもなかったと思います。

きっと彼女のことだから、1人で血の滲むような努力を重ねていたのだろう。

そう思いを馳せるだけで、私の胸は一杯になっていました。

そしてセンタースクリーンには、彼女が楽しそうにドラムを叩く姿が映し出される。


こんなにも楽しそうにドラムを叩く人を、私は今までに見たことがありません。

短い練習期間でドラム演奏をものにし、心から演奏することを楽しんでいるその姿。

札幌の時と違い、私の目はスクリーンの彼女から離せなくなってしまいました。

そしてこの時、彼女がドラムを叩いた曲が「コノウタ」

私にとって何よりもかけがえのない1曲です。

歌詞のとおり「努力する意味」を目の前で証明し、キラキラと輝く彼女の姿に、

最早私は気持ちをコントロールすることが不可能でした。

目からはとめどなく涙が溢れて滝のようになり。

声は震え、まともな音にならないままに「杏果」コールを叫び続ける。

ももクロのライブでは今まで何度も泣かされてますが、

曲の最中にこれほど感動し、涙を流したことは初めての経験でした。

この時の彼女の楽しそうな姿を、私は一生忘れることはないでしょう。



この日のライブ、全体的な完成度から見ても素晴らしく、過去最高のものだったと言い切れます。

また、国立競技場以来の「あの空へ向かって」など、泣かされどころも多くあり、

語り尽くすことが出来ぬほどの盛り沢山な大会だったと思います。

なので今回は1番心を揺さぶられた「コノウタ」にだけフィーチャーして書きました。

あの感動が少しでも皆様に伝えられたなら嬉しいです。

それにしても感想戦でも話していたのですが、

元々行く予定のなかったこのライブに突然行く気になって、

トントン拍子でチケットを譲ってくれる人が現れたのは、

なんだかこの瞬間を見逃すなと、ライブの方から呼ばれていたかのように感じました。

ももクロのファンになり、「コノウタ」という曲に出会い、そこから生まれた多くのモノノフさんとの縁に、

心から感謝し、これからも大切にして行きたいと思います。