第25話 合言葉 (カズオ魂)
リアディソンはマジしらない・・・・大反響ありがとうございます。
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物語の目次です!
はじめて方は是非最初から!
2007年春、気付いたら大末・前田との山小屋の会がはじまっていた
ホント気付いたら・・・という感じだ
山小屋の会とは、月一回3人で会ってしゃべる会
二次会の場所を大阪・天満にある山小屋というパブに決めたとき
その名がついた
一次会の場所は当番で決めていた
前田が当番のとき 大阪・十三(じゅうそう)のすし屋に行った
山小屋の会がはじまった頃、自分が当番のときの一次会の場所選びは
僕だけでなく 二人も相当悩んでいた
好きな女の子とはじめてデートする場所を決めるような感覚だ
そんな中で前田が連れて行ってくれた十三のすし屋「すし屋台」
十三というのは妖しい街だ よく言えば大人の街
その十三の街を前田のエスコートで奥地へと進んでいった
そしてひと気が無くなった高架下にその店はあった
外見は若干ボロイ
中はよくあるカウンターのすし屋
3人並んですわった
僕は飲みに行くとき 同じ方向を向いてすわるのが好きだ
その方が落ち着く
注文の仕方もよくわからないので前田にまかせた
大末は明らかに緊張していた
最初の握りを食べた
大末が僕が思っていたことをそのまま言った
「なにこれ!めちゃくちゃおいしくないですかあ とくにシャリ すげえ」
サザエの壷焼きも最後の汁までおいしかった
店を出たあと値段を聞いてビックリした
そのとき前田が自慢気に言った言葉を今でも覚えている
「お金出しておいしいのは当たり前、この値段でだから余計に価値がある!」
あの頃、いろいろ悩んでいたけれど
山小屋の会の日はなんか楽しかった
その後、事務所の後輩が相談があると言ってきたときや
仕事を頑張ってやってもらったときのプチ打ち上げに
田舎から友人が遊びにきたときも
とにかく何やかんや理由をつけてこの店に行っている
店から不定期に送られてくるメール
このメールに書かれているその季節にちなんだ符丁(合言葉)を言えば
特別メニューを出してくれる
この符丁を言うときの優越感がまたたまらない
前田があの日感じていただろう優越感だ
<カズオ魂>
大反響ありがとうございます。