先月
南部タミルナド州の
線路脇で
19歳男性の遺体が見つかりました。
遺書があり
自殺をほのめかしていたという
証言もありますが
他殺説も有力です。
真相がわかりにくいのは
どこでも同じですが
―だからミステリー小説が成り立つ。
問題は
社会学者が
「他殺でも自殺として
処理されるだろう。
悲しいがこの国には
身分差別が根強く残っている」と
断言してしまう点です。
―これも同じか…。
彼は
「不可触民」出身ですが
―この国は病院も別ですね。
だからアーユルヴェーダとかの
民間治療が日本なんかより
まともな状態で存続している。
もちろん西洋医学より
恵まれている。
上位から2番目の
カーストの女性(22)と
結婚しました。
勇気ある行動ですが
集団ヒステリーの猛撃は
―お金があるとか
都会かぶれしているとかで
いじめられたと
報道されている。
山口八つ墓村事件どころじゃないです。
―現代人は
東京に住んでいても
考え方が
田舎者です。
上位カーストは猛反発
追い詰められた女性の父親は
数日後に自殺し
不可触民の村
数カ所が焼き打ちに遭いました。
いつまでも
社会の圧力は弱まらないので
女性が根をあげ
6月に母親のもとに
逃げてしまい
「もう二度と彼の元に戻るつもりはない」と
手紙が来ました。
山口の場合も
キレるくらいなら
県外に出たらよかったのでしょうが
両親の家もあるし
去りがたかったのでしょうね。
DV問題でも
現場から離れるのは
ムツカシイことが多いです。
たかが集合的無意識
されど集合的無意識です。
それが常識であり
倫理ですからね。
そして
逃げたら逃げたで
遺された人が
死んでしまうのです。