こちらの作品は、
あきままさん作 『HALLOWEEN NIGHT』 から勝手に想像を広げ書いたものです。
本家のイメージを狂わせる可能性は大。
全て私のデタラメ脳が描いた世界ですので、ご了承ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「キ、キェーケケケケ… キ、キ、キキェー」
新月の夜。
漆黒の大海原にゆったりと浮かぶ海賊船 ”Dark Angel号”。
乗組員たちは甲板で新月の宴を楽しむ。
新月の宴は”Dark Angel号”の乗組員が代々受け継いできた伝統。
月の光がなくても七色に輝く澄み切った透明色のチェラー酒をあおり、我ら海賊の繁栄を願う。
チェラー酒とは、南国のチェラリー島でしか採れないトブリンを原料にした蒸留酒。
トブリンは南国果実特有の臭気がある果物で、見た目は真っ赤に熟した小ぶりのイチゴ。
腰丈の木にぶら下がって実をつける。
収穫時期は年中で、赤く実ったところを収穫すれば、そこから4,5カ月で再び真っ赤に実る。
生命力のある摩訶不思議な植物だ。
”Dark Angel号”にとって、チェラー酒は切らすことのできない酒。
その為、”Dark Angel号”とチェラリー島は世界でも珍しく、友好関係を築いている。
チェラリー島の島民が”Dark Angel号”のためにチェラー酒を作るかわりに、”Dark Angel号”の乗組員はチェラリー島に危害を加えない。
また、他の海賊からもチェラリー島を守っている。
海賊界で一目置かれる存在のキャプテン『Bloody odd eye(ブラッディ オッド アイ)』がいる限り、”Dark Angel号”の縄張りに侵入する輩もいないだろうが… 。
昨夜まで逗留していた村で調達した肉の塊が蒸し焼きにされて、乗組員たちの前へ運ばれた。
チェラー酒を片手に、男たちは蒸し焼き肉をむさぼる。
骨のl髄まで吸いつくす。
「キェ、ケケケケケ… キィキェキェキェキェ… 」
肉に群がる男たちを尻目に、ジョリー・ロジャーがはためく船尾に座り込んだ船医のジェレミー・アキは、奇妙な笑い声を上げた。
ジェレミー・アキは盲目の医師ながら、戦いで深手を負った男たちの命を無数に救ってきた。
盲目とは思えないメス捌きに、誰もが舌を巻く。
「ジェレミー・アキ、どうしたってんだよぅ?」
チェラー酒でご機嫌のエドワードが、ジェレミー・アキの右肩を揺さぶった。
「キ、ケケケケ… キェーケケケケ」
ジェレミー・アキは、エドワードの問いかけに返答せず、奇妙な笑い声を発し続けた。
地獄の森で嘲り笑う伝説の鳥、ジャンブルのように甲高い声だ。
伝説では、ジャンブルの鳴き声を3日3晩聞いた者は全身に紫の斑がつき、満月の夜に死を迎えると言う。
「おい、まさかジャンブルに憑かれちゃったのかい?
ジェレミー・アキ、お願いだからやめてくれよぉ」
エドワードはチェラー酒を飲み干し、ジェレミー・アキの顔を覗き込んだ。
アルコール度数95パーセントのチェラー酒。
エドワードの目はグルグルと回っている。
「カッカッカ、相変わらずの大馬鹿もんだな。
ジェレミー・アキのことだ、コウモリの唐揚げを食べ過ぎて胃をやられてるだけだよ。
おいエドワード、しっかりしねぇか」
調理場担当のトマスが、エドワードの腰に蹴りを入れた。
「キェーケケケケ… キ、キ、キキケー」
「ジェレミー・アキ、その位にしとけ。
胃の具合が悪いなら、厨房に来い、よく効く胃薬がある。
って… 、お前さんに薬を勧めてどうすんだよ。
カッカッカッカ」
トマスは自分のセリフに酔いしれた。
トマス以外、誰も聞いてやしないのに。
※またつまらぬものを書いてしまった
昨日のストーリーが全く思い出せず、こんな結果に。。。
オチがなくて、申し訳ありません| 壁 |д・)
全てがデタラメです。
チェラー酒もジャンブルも存在しません