久しぶりのカンボジア日記です!
さてさて、3日目は未来の光孤児院(FLO)を訪れました!
プノンペン市内からブーンとワゴンを走らせて1時間。
かなりの郊外にありましたが、その孤児院に一歩足を踏み入れると・・・
数え切れないほどの子供達が、道の両脇に列になって、「Welcome to FLO. Thank you for coming」と繰り返し繰り返し、歓迎の言葉と、綺麗な花束と、沢山の笑顔で出迎えてくれる。
か、かよちゃん、感激・・・゜。゜(つД‘)゜。゜
院内には、沢山の緑と、眩しいくらいに鮮やかな色とりどりの花が咲き乱れ、ここはまさに、地上の楽園でした。
ここはヌオン・パリー女史が創設、そして院長を務めていらっしゃる孤児院です。パリーさんは、ポルポト政権の激動の時代を力強く生き抜き、孤児や女性達への支援活動を今も続けておられる、素晴らしい女性です。マザーテレサやダライラマも受賞したという、マグサイサイ賞も受賞されています。
「激動のカンボジアを生きぬいて」 ヌオン・パリー著 たちばな出版
パリーさんは自伝も書かれています。衝撃の自伝ですが、力強く生きる勇気をもらえました。
ご興味おありの方はぜひ読んでみて下さい。
ここではなんと、300名近い子供達が生活しています。
ここの子達は、みんなとっても優しく穏やかな瞳をしていたのが印象的でした。
院内を色々案内していただいたのですが、色んな教室に、図書館に・・・と、ここの子供達は、本当にしっかりとした教育を受けています。
英語だけでなく、日本語のクラスもあり、「こんにちは~☆」と話しかけてきてくれる子も数多く。
コンピュータ教室では、小さな子供達が真剣な表情でタイピング練習。
男の子は楽器の演奏、女の子達は伝統舞踊を練習しています。
この孤児院のすぐ近くに公立の学校があるのですが、学校の授業が終わり、帰って来たら、遊ぶ・・・のではなく!!この孤児院で夜もそれぞれの勉強を続けるのだそうです。
真剣に勉強する彼らのまなざしを見て、この子達の将来は有望だなぁ~、って感じました。
就職は、自立と、生きることに繋がります。
未来を担う子供達が将来しっかりとした職につける、その土台づくりをサポートする。とっても大切なことですよね。
ある子と話をしていたのですが、「両親は別の場所で暮らしているけれど、私はこの孤児院に入れられたの」と言っていました。
私、カンボジアでは、「家族ってなんだろう」って考える機会が沢山あったんです。
孤児院だけでなく、ここ、カンボジアでは経済的に余裕がある人は、一般の家庭でも孤児を引き取って育てているお家も少なくないようです。
ソバナ女性財団のワークショップで見学に来られていたある学校の先生は
「うちではずっと孤児を引き取って育てているので、今11人家族なのよ。大家族だから楽しいわよ。でも、18歳になったら『もう自立しなさい!』って家を追い出すんだけどね」
と冗談ぽく笑顔で話していました。
ここカンボジアでは、色んな「家族」の形があります。
私実は子供の時、両親がずっと仲が悪くて「このままじゃいつか離婚するかも!!」っていう不安がずっとあったんですが、毎日親が喧嘩してののしりあう姿を見て辛い想いをする中でも「自分のお父さんやお母さんが自分の親じゃなくなるのだけは絶対嫌だ!!!」って、親を失うかもしれないということを、最大の不幸せのように感じてました。
カンボジアの子供達を見ていて、なんだか突然その記憶を思い出したんです。
両親を亡くしたり、離れて暮らす子供達を見て、「こんなに小さいのに家族や両親と離れて暮らすなんて、かわいそう・・・」って思ったけど、たとえ自分の肉親と一緒に暮らしていても、貧困などといった様々な問題を考えると、こうして、毎日の食事や教育がちゃんと提供されて、守られた環境でたくさんの仲間と共に育つということの方が、彼らにとっては幸せなことなのかな、って思いました。
カンボジアの子供達は、自分たちがどんな状況にあってもそれをありのまま受け入れ、毎日力強く、笑顔で助けあいながら生きています。