パイレートクイーン「少し賢くなれたのかな」 | レ・ミゼラブル貧乏

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「キャラクター的に下っ端感溢れる役は、やっぱり山口さんに馴染み難い気がいたします。」
…とか。
以前(09/12/28)書いてしまっていたのですが。

ワタクシ、間違っておりました。
充分に上からな感じのキャラクターでいらっしゃいます。
山口祐一郎さんのティアナン。
大きい漢です。(スティーヴン・セガール的な意味で)
ダーナル(宮川浩さん)に小突かれても殴られても、(自分が嫌な目に遭うような)そんな事は小さい事とスルー。
(殴り返す、或いはなめられないよう脅すといった態度を「男らしい」と考える向きもございましょうが)
駄々っ子でむしろ獅子身中の虫なダーナルくんを、いっそさっくり首落としちゃった方が早い…ところを刃物持たせてイングランドと闘うように促したりとか。
その辺りは台本的に既にそうなのかもしれませんが。
やっぱり山口さん、目付きが常に上から目線。

イングランドで釈放されてグレイス(保坂千寿さん)と再会。
心中感極まりつつも妙にウェットにならぬよう、軽く笑ってユーモアで流すあたりも。大人。
ちゃんと会わせるグレイスも。
それを(それだけではないが)「少し賢く」とお茶目に表現して憚らないのも。

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