誰もいない海 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

友達を江の島に誘おうと思ったら

話が流れに流れて

千葉の海に行くことになった。

 

正しく言うと、海に行こうと思ったわけではなく

ひめはるの里」という

犬と触れ合える施設に行こう!

どうせなら宿泊も…となると…

海沿いがいいかな、ということで

安宿を確保したのが前日。

 

駅弁食べて~

ビールを飲んで~…なんて考えていたが、

東京駅に到着したのがわりとギリギリで

駅弁を買う余裕がなく旅がスタートした。

 

京葉線の特急わかしおに揺られて

…といっても、一時間足らずで

「茂原駅」に到着。

 

翌朝の行動のため、

バスの時刻を調べる。

よし、ここから乗ればいいのね。

 

そこから、

ものすごい古さを感じる(笑)バスに揺られて

宿泊先白子ニューシーサイドホテルまでついた。

電光掲示板の停留所の案内が

2個に一つしか表示が変わらなくて

田舎のバスってこんなだっけ?と焦らされた。

 

千葉を地方といっていいのかわからないが

海沿いで建物の傷みも早いからなのか

すごく「寂れた」感が町全体に漂う。

 

私のお財布の事情で安宿にしてもらったが

学生気分に戻る、というか合宿所、というか

本当に布団の提供と朝ごはん、で

5000円行かない宿にお世話になった。

 

普段、「遠征」と称して、あちこち旅しているが

基本、交通の便重視の

ビジネスホテルのシングルで

ベッドは当然だし、風呂・トイレが

部屋にあるのは当たり前だったので

布団敷きでトイレは外、というのも

なんだか新鮮だった。

 

そうそう。

 

そんな値段のわりに

貸切風呂(ちゃんと温泉)なんていうのもあって

 

日の入り時刻の海を見ながら

友達と入浴することもできた。

残念ながら日の沈む方向とは違ったし

天気もそんなによくなかったけど

貸切だからケータイも持ちこめるし

ビールも持ちこめる!!

 

流れの早い雲から覗く月がきれいだった雲月

 

ちなみに、この宿は

夕食が売りで、評判がいいらしいのだが

連れの友達が「夕飯」に興味の薄い人なので

お風呂を済ませたあと、

近くで“軽く”食事をするところを探した。

 

私は、「現地での食」、特に「夕飯」を

旅の楽しみとしているほうなのだが(笑)

彼女は「のんびりした時間」と「酒」が重視なので

旅も難しい。

夫婦でなくてよかった、ということぐらいか(笑)。

 

近くには、スナックとカラオケしかなく

私たちはスナックに入店した。

年老いたご夫婦が経営されているらしい。

地元の方々なのだろうか、わりと店は繁盛していて

一曲200円だというカラオケもひっきりなしに入る。

 

優しそうなマスターの作るお料理は

どれも手作り感があって、ぬくもりがあった。

 

食事後、宿に戻り、今度は大浴場で入浴。

コンビニで彼女が買い込んだビール6缶(彼女1人分)も

足りなくなるのでは?と思うほど、酒を飲みながら

タラレバな話で盛り上がった。

 

翌朝、雨は降っていたが

一人で5時台に起床して

海へ散策に行った。

 

 

今のスマホって

こんなに横長の写真も撮れるのね。

 

 

誰もいない海。

私が裸足でうろちょろした形跡が…

 

雨降っているしねぇ。

靴汚したくないし。

 

海にも入りたい。

 

寒いけど、殺ぎ落とされるような感覚が

気持ちいい。

 

気分よくなって、

動画まで撮っちゃったし

気が付けば一時間近く遊んでいた。

 

友達には「朝からうるさい」と怒られ(笑)

元気に海の報告をして

さて、朝ごはん。

 

お値段のわりに充実した朝ごはんで

とても満足!

 

最大の目的だったひめはるの里に

行こうと雨が激しくなる中、

バス停でずーっと待っていたが

一向にバスがこない。

 

時刻表に問い合わせ先があるが

連絡先は市役所のもの。

…土日にはやっていないしなぁ。

 

そこで、ひめはるの里に電話してみる。

「HPに掲載されていたバス停で、

バスを待っているが一向に来ない」旨を伝えると、

ホームページの情報はすでに古く、

バスはほぼ廃止寸前、

駅からはタクシーを利用しなきゃ行けない…

と、伝えられ…

 

聞けば、タクシー往復4000円近くかかるとのこと。

 

…はっ?!ムキー

 

絶対、あえて書き残しているよね?

バスがない、と知ったら利用者が減るから…

 

「雨も強くなってきてるし、どうする?」

という友達の一声に

「もう帰る!!茂原嫌い!!」

と、ブチ切れ…

 

だめなんですよねぇ。

予定をキッチリこなしたい派にとって

こういうアクシデント…。

 

だから旅に向いていないんですわ。

こういうトラブルも旅の楽しみですよねって

気分にならないんですわ。

 

第一の目的で楽しみにしてたのに。

すっごくすっごく楽しみにしていたから

余計、ショックで…

 

調べが足りなかったんだなぁ…とか、

電話で聞いておけばよかったな…とか、

はぁ、私バカだなぁ…とか

プランニングが甘かったなぁ…とか

そういうことを受け止める柔軟性の欠如だよなぁ

と、自己反省に入り…

帰ってきて、ふて寝して終わり。

 

遠征は、旅の第一目的(コンサート)は

よっぽどのことがないと揺るがないから

大丈夫なんだけど…

 

家に帰って、一言定番が出ました。

「やっぱり家が一番いい」