北風と太陽2008

北風と太陽。

太陽と北風。

旅人の上着を脱がせよう勝負。


実は、先攻後攻の順番は、


じゃんけんで決まっていたのだった。



今年、

先攻は太陽に決まった。

太陽は、加減の分からないやつであった。

ジリジリと照らし続け、上着を脱がせ勝負に勝った太陽。

脱がせた後も、テンションが上がっていたため、照らし続けた。

旅人は今にも熱中症で倒れそうだった。



その時、北風が登場した。

「勝負どころじゃない、命が最優先だ！」

北風は、旅人に冷たい風を送り、彼を助けた。

旅人は北風に感謝し、

「太陽はひどい。北風は優しい。」

と日記に書いた。



それを見ていた太陽。


「…いやいや、

昔から子供にはこう教えることになってるから…」

と、日記を書き換えた。


先攻と後攻を逆にし、

「命が最優先だ！」のシーンを全面カット。


北風は大人だったので、ビュービュー文句は言わなかった。


こうした偽装の結果、今年もいつもの話が出来上がった。



しかし、子供も大人も、さすがに今年は少し気づいていたようだ。


今日外で見かけた人々は皆、

太陽を見て不快な顔をしていた。


「腕が真っ赤です、の7月20日は日焼け記念日」



昨日、白石みっちゃんが

「フリマやるのさ、わっしょい」
（多分、もっと普通の言葉だった）

と言っていたので、顔を出しに行ってみた結果です。

このフレームは多分、暑さを表現したんでしょう。




本日、Webダヴィンチ連載最終回更新されてます。

テーマは一番時間がかかった、「遠距離恋愛」です。