6つの事業に関わってるとまぁ様々な事業責任者がいます。


今までは、提供したい教育コンテンツが明確なのが多いのですがコミュニケーション戦略が折込チラシという媒体に極端に偏っていたので、それが適切かどうかの分析からはじめ、予算の再配分を今年度プランニングに盛り込み提案していました。


しかし、ある1ブランドはかなり厄介になりそうで頭痛がする。人間関係も厄介なんだけど、マーケティングの考え方に関して始末が悪い。クチコミマーケティング、twitterマーケティングの本人に自覚があるか別として、いわゆるサクラを念頭においたマーケティングにひじょうに興味があり、クチコミはお金で買えると思っている。
彼の人脈を聞くとそんな影響を受けてもしょうがない人達が周りにいるので、妙に納得してしまうのですが。


私自身は、マーケターは「クチコミを起こすような仕掛け作り」はできるけど、クチコミを起こすマーケティング手法なんて確立したものはないと思っている。自分のお客さんとは関係ないブロガーに商品やサービスを試してもらってレビューを書かせるもの、業種や商品にもよるけど、今のところは私はあまり意味がないと思っています。
自分たちの顧客や、ターゲットにしている見込み客に試してもらうことはすごく意味があると思いますが「ブロガー」というセグメントで何かを試してもらうことに意味が見出せません。


という考えが根底にあったので、私が受けもっている事業のマーケティングプランに関してはそういうのを組み込んでいません。とはいえ気になる方は多いので、聞かれたら答えるようにしています。
twitterに関して聞かれた時も「確かに、授業実況を実施するのはいいかもしれませんが、私達の既存顧客あるいは見込み顧客はtwitterを使ってますかね?」という問いを投げかけると、「そうですね、様子見ですね」となります。
それよりも、メルマガで十分だったり、ブログで十分だったりするわけです。


ところが、今回の事業責任者はそうはいかない。
そもそもクチコミマーケティングがいいと思っているので、それに対してどう反論するかが必要になってきた。
twitterでつぶやいたら「失敗事例」と「高額な見積もり」が有効だという意見をいただいたので準備はしようと思っている。


でも、ちょっとだけサクラマーケティングをやってしまった人の気持ちがわかった。
もしかしたら全員が同意していたのかもしれないが、権力ある人の命令だったり、パワハラだったりしたら「言われたからやりました」って言えば楽だもんね。
とはいえ、それやったら私はもう「マーケターです」なんて名乗れなくなるくらいのことだなとは思ってるから、少しは理解を示してくれている上司をつかうなり、なんとかして止めようとは思っています。
「インターネット企業出身のくせして使えない」とか言われたとしても、それでも、マーケターとして守るべきだと思うことはなんとかしないと、という風に思った。

「反論に備える」という知識の準備をしてこなかったツケが回ってきたのかもしれないな、とも思いつつ何とかしなくては。