♥私の勲章①
から…読んでみてね!ようこそ☆
『心里リエコ』です(^-^)♡
次々に
恐い言葉を浴びせるドクター
壊死しています。
検査しだいでは切断です。
何故もっと早く来なかったの?
壊死しているから切開します。
そう畳み掛けて
ハサミで皮膚をチョキチョキ
ギャーッ
んっ?
壊死してるから痛くはなかった。
切った患部は
皮膚の中が空洞になっていた。
これ…どうなるんだろう?
って不安でたまらなくなっていた。
検査結果は
最悪の状態ではなかった。
病名は
【蜂窩織炎】と診断された。
「縫合治療で3日間入院してください。」
無理です…と私。
「縫合治療の方が傷跡が残りにくいし
完治が早いから!」
仕事があるので入院は出来ません。
そう言って譲らない私。
たった3日間を休めない私。
思えば…父が亡くなった時も
特別休暇と公休で9日間休めたのに
5日間しか休まなかった。
ドクターが根負けして
通院することとなった。
遅刻は
許されることではないので
遅刻しなくていいように
まず、毎朝7時に
病院へ順番を取りに出向き
一旦~帰宅。
病院が開く8時半に
待ち構えて受付をし
診察治療を受け
点滴をし、薬をもらって
会社に出勤していた。
最初1カ月位は毎日で
週3日⇒週2日⇒週1日と
半年近く通院した。
診察も
直径1.5㎝の空洞になった
皮膚の傷口から
これでもか?というくらい
血が出てくるので
血を出して患部内を水で洗浄された。
菜箸みたいな器具で
どの辺りまでが空洞なのか
肉の中の空洞をさぐられるのが
恐くて恐くて…
1度神経に当たって
「先生~脈がふれてません!」
痛さで気を失いそうになり
ベッドに倒れ込んだことも。
そして…
大嫌いな点滴も毎日。
血管が細く
なかなか針が入らず
具合が悪くなることも多く
ベッドに横たわって受けていた。
毎日…
その治療の繰り返しで
痛さも取れない
腫れも引かない
血も止まらない
苦痛で苦痛で
2週間ほど経過したとき
病院の廊下で
涙が溢れてきた。
仕事も忙しいのに
こんなに頑張ってるのに
何で~
こんな思いまでせんといかんの?
涙が止まらない…
人前で泣くの許せないのに
悲しくて
ツラくて
苦しくて
痛くて
涙が止まらない
誰かに
弱音を吐きたかった。
苦しいよ~って
助けて~って言いたかった。
でも…言えなかった。
そんなことを言ったら
「負ける」から。
結局~この我慢で得たものは
苦痛ばかり。
私が我慢することで
私が頑張ることで
誰も幸せにはならなかった。
母にでさえ苦痛で
当たってしまっていたから。
そして…入院していれば
残らなかったであろう傷跡
愚かだったと思う反面
そんな自分を愛おしく思う。
その時の
私の中の精一杯だったから
精一杯で~頑張ってきたから
この傷跡を見るたびに
自分の愚かさと
頑張ってきたんだという
誇らしい想いが溢れてくる。