5月15日の太陽と黒点(1/3) | 池袋駅北口の「ぐんまのやぼう」

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これまで黒点についていろいろ書いてきましたのでまとめの意味で昨日撮れた太陽(黒点)の写真をもとに黒点の緯度・経度を求めてみました。
ポリシーに反します(?)が太陽の自転軸の傾きの状態(P,B0)は既知であるという前提です。

自分でもやってみたいと思う方がいらっしゃるかもしれないと思いできるだけ実用記事(?)になるように書いてみました。

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今回はインターバル撮影でカメラに手を触れずに写真を撮りました。いつもは黒点の形がわかりやすくなるように赤色のフィルターを入れて撮るのですが前回の経験からどうも光球の形(外縁)がわかりづらくなるようなので今回はNDフィルターのみで撮りました。

まず一枚目です。
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太陽の中心点と半径、そして黒点二つの太陽の中心点に対する相対座標を求めます。
黒点は1745、1743から一つずつ選びました。

シートにはこういう計算式がセットしてあります。
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座標は(x,y)を使っていたのですがこの段階から三次元的に考えて(y,z)とすることにしました。
x軸は地球の方向です。

読み取った点の数が多いときは行をそのままコピーして追加するといいように計算式は工夫してあります。

太陽はまんまるなので外周のデータはふつう4点もあればいいと思います。
3点でも結果がでますが、3点でやってしまうとデータの読み取り誤りに気づきにくくなるのでやめた方がいいです。

高度が低く太陽がひしゃげている可能性があうようなときはデータ点数を増やしておき

  「ひしゃげたお日様をまあるくする

のような方法で補正を加えます。

太陽の中心点(Y,Z)と半径(R)は画像から適当にみつくろって値を入れておきます。
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太陽の中心位置(Y,Z)、半径R(C3:C5)を変化させて残差(F12)が最小となるようにするように設定してソルバーを実行します。
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結果はこうなりました。
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残差は十分に小さいと思います。撮影も座標の読みとりも問題ないようです。

残差が大きい場合は、座標の読み取りに誤りがないか調べます。
あまりに小さな画像から読み取ると残差は小さくなりません。


((2)に続く)
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