昨日捕獲したななみ(73)について私の思いと経緯とか。
先週の土曜日、ジョイフルの譲渡会の日にSimcoさんが相談にこられました。
私自身は相談を受けたこともなく、俗に言う【野良猫】を捕獲した経験もありません。
家に保護スペースも確保できないし、スキルだけではなく足りないものがたくさんありましたが
自身が大変なところ、外猫を思ってくださる真剣な思いに答えたいと思いました。
始まりはSimcoさん本人のブログをごらんさい
猫とくじら
お腹に仔猫が居るかもしれないと捕獲を急がれた【ななみ】です
Simcoさんの「家に引きこみ成功しました!でもすごい暴れて、猫自身が興奮しすぎて可哀想」と電話。
慌てて毛布を手にSimcoのお家へ向かいました。
野良っ子ななみはパニック状態で冷蔵庫の横に隠れていました。
かつての私の愛猫「はにゃち」の感情大爆発を知っているので
暴れる猫の恐ろしさは身に沁みています。
こわいこわい言いながらもどうにか捕獲。
多分怖いのは「ななみ」の方だろうと思うが私だって怪我をしたくないので怖い。
猫の喧嘩のお互いの思いはこんな感じなのかもしれない。
当初、捕まえたななみをSimcoさんの家で見てもらおうと思っていたのだが
あまりの暴れっぷりに「無理です」との言葉。
無理っぽいよね。はい、よくわかります。
気力にあふれている、あるいは激しく猫保護してないと厳しいと思う。
受けたからには責任を持たねばと腹をくくる。
思いのほか暴れない「ななみ」
ケージに入れたその足で病院へ向かう。
病院についてしばらく見るがまるで落ち着かず
もしかしたら、この子には時間がもう残されていないかもしれないと最悪の事態を考える。
極端な話だが
この子に残された時間がなくて、秋までの命だとしたならば
この一代だけの命を見守ってくれと周囲を説得してリリースしようかとも考えた。
避妊の麻酔にも耐えられない可能性や
もし妊娠したとしても出産に耐えることが出来ないほど体が衰弱している可能性。
閉じ込めて精神的な苦痛を与え、仔猫と引き離して悪戯に人間側の都合を押し付けて良いだろうかと心が揺れます。
でも、こうして捕まえたからには私は覚悟を決めなければ。
多分、この子だって人は怖いけどお家でご飯を貰うことが出来るのだから
お家の子になりたいに決まってる。
暖かいお家と守ってくれる家族を見つけたい。
たとえ、それが私のエゴだとしても
野生動物ではなく愛玩動物といわれる猫には人が庇護することが必要だと思っている。
病院での検査の結果
エイズ・白血病陰性。妊娠もしていませんでした。
健康状態にはほぼ問題なし。
良かった。
一安心。
切迫した状況ではないことがわかった。
わざとななみちゃんの斜め前で目の開いていない子猫の授乳をしている。
初めは固まっていたが、昨日あたりからゆっくりと目を閉じてこちらをうかがっている。
私が覗き込むと酷く怒るのだけど
怒っているときの目を見るとそっとそらしてみたり黒目が揺れているのを見ると、
とても恐ろしくてどうしていいかわからないのだとわかる。
小さな牙と脆い爪しか持っていないのに戦いを挑む姿はとても切ない。
今朝はトイレの使用後があり
ちゃんとトイレを使うことが出来ることもわかった。
早く怖くないとわかって欲しいのだけどその前に避妊手術をしなければ…思いっきり嫌われるんだろうなと思う。