マナカ(manaca)はユリカより損。【名市交篇】 | マナカのマイレージポイントをためるブログ

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マナカ (manaca) のマイレージポイントをためます。

電話で見ると見にくいと思います。

※ この記事はマナカ(manaca)ユリカについてある程度のことを知っている人向けの記事です。

私の場合、マナカで地下鉄市バスに乗ると、ユリカの場合に比べて損であることが分かりました。


マナカのポイント率は今さら言うまでもありませんが、まず1000円未満の端数の切り捨ても考慮したポイント率のグラフを載せておきます。

マナカの利用金額とポイント率のグラフ

このように、1000円未満の端数が大きいときは実質的なポイント率が低くなることが分かります。

一方、ユリカでは乗継割引を適用すると昼間割引を適用できませんが、マナカでは割引時間帯(平日の10時~16時と土曜・休日の終日)であれば乗継割引の適用時にも昼間ポイント率が適用されます。したがって、マナカの方がそれだけ得になるかもしれないという淡い期待があります。


そこで、去年1年間のユリカの利用実績を元に、マナカで同じような利用をした場合の支払い金額を計算してみました。

まず、ユリカの利用額の実績です。

ユリカの利用額
ユリカ5600(トランパス)地下鉄
昼間割引
ユリカ2400
バス
昼間割引
ユリカ2800
通常の
時間帯
割引時間帯
地下鉄バス
58601035015480104001600
31690
760260760780
260140012001040
3804401600780
122010001040
380111014001040200
4005601400780200
7308801920520200
3806201480780
7001080780200
18701270920780400
7009301200780200
96015201300200

割引時間帯にユリカ5600を使用しているのは、乗継割引で乗車したものです。

利用額の額面の合計は43690円(31690円+10400円+1600円)です。

一方、実質の支払額は

  • ユリカ5600: 31690 × ( 5000 ÷ 5600 ) ≒ 28294.64
  • ユリカ2400: 10400 × ( 2000 ÷ 2400 ) ≒ 8666.67
  • ユリカ2800: 1600 × ( 2000 ÷ 2800 ) ≒ 1142.86

になるので、合計で38104円支払ったことになります。

したがって全体で5586円の割引を受けたことになり、割引率は12.8% (5586÷43690)、おまけ率でいうと14.7% (5586÷38104) になります。

[㋁㏠追記]

ここから下の例では、一部でマナカのマイレージポイントを誤って実際より過大に評価してしまっています。

具体的には、割引時間帯に乗継割引で乗車するときは、1回目の乗車に対して昼間ポイントを付与し2回目の乗車(80円引き)に対して通常ポイントを付与するのが正しい計算方法であるところを、以下では誤って1回目も2回目も昼間ポイントが付与されるとして計算してしまっています。したがって、実際の獲得ポイントは以下よりもさらに数百ポイント少なく(損に)なります。

この記事は、市バスの車内で入手したA4版8ページの「マナカ早わかりガイド」に載っている情報を元にして書きました。それには乗継割引で乗継後(2回目)の乗車では昼間ポイントを適用しないなんてどこにも書かれていませんでした。しかし後日駅で入手したA5版50ページの「マナカご利用案内」には「乗継割引が適用された料金は通常ポイントの対象」とこっそりと書かれています。

改めて計算し直して下の表と記事本文を書き直すのが理想ですが、面倒なのでやりません。ここから下をお読みになる際には、正しくは実際のマイレージポイントはもっと少なくなるということにご留意ください。

[追記終わり]

次に、マナカでこれと同じ利用をした場合のマイレージポイントを試算すると次のようになります。ただし、最初のうちはポイントは還元せずに貯めて、㋊下旬にいっきに還元して年末にちょうどポイントを使いきると仮定します。実際には㋊下旬の段階で年末までの予定はたぶん分からないので、ちょうど使い切るのは難しいですが、仮定は仮定です。

マナカの利用額の試算 その1(年末にポイントを還元)
SF(現金)の利用額SF(㌽)

利用額
㌽対象額獲得㌽
通常の
時間帯
割引時間帯通常
昼間㌽通常
昼間㌽
地下鉄バス地下鉄バス地下鉄バス
3919045004500
76010407602560020000020000200
260244012003900002000004000400
380122016003200030000030000300
0226010003260002000004000400
38021501600413002000200002004000600
400134016003340030000030000300
73014002120425002000020002000600800
380140014803260030000030000300
0148012802760020000020000200
187020501320524003000200003004000700
70014501080323058030000030000300
00606039200000000

この例では、額面43690円分の乗車をするのに39190円を支払い、残りの4500円分をポイントで乗車することになります。ユリカと比べて1086円多く払わなければなりません。この場合は割引率10.3%、おまけ率11.5%です。

マナカでは乗継割引と昼間割引が重複できるから得かも、という淡い期待は打ち砕かれました。昼間割引どころか、ユリカ5600の割引率にも及びません。ユリカ3300よりは得ですけど。

先の例では年末にまとめてポイントを還元するという仮定でした。もし年末まで待ちきれずに毎月ちまちまとポイントを還元したら結果が変わります。次の例は翌月10日以降の最初の地下鉄駅利用時に直ちにポイント還元する仮定で計算したものです。

マナカの利用額の試算 その2(毎月ポイントを還元)
SF(現金)の利用額SF(㌽)

利用額
㌽対象額獲得㌽
通常の
時間帯
割引時間帯通常
昼間㌽通常
昼間㌽
地下鉄バス地下鉄バス地下鉄バス
3989038004200
76010407602560020000020000200
26022401200370020002000004000400
012001600280040020000020000200
020601000306020002000004000400
38017501600373040030000030000300
40011901450304030030000030000300
73011002120395030000200000600600
38011201160266060020000020000200
012801280256020020000020000200
17202000132050402003000200003004000700
70012201190311070030000030000300
020001680368030002000004000400

この例では、額面43690円分の乗車をするのに、39890円を支払い、残りの3800円分をポイントで乗車することになります。さらに㋋分のポイント400円分が未使用なので、あと400円分を乗車できます。したがって支払額39890円に対して4200円分のポイントを取得して、合計で44090円分を乗車できます。この場合は割引率9.5%、おまけ率10.5%です。

これでもユリカ3300の割引率には勝っていますが、その1の年末にまとめて還元する場合よりも割引が小さくなります。


マナカではユリカと比較してなぜこんなに割引率が低いのでしょうか。

どうも2000円の壁がかなり強力にポイント獲得を阻害しているようです。

1年間で43690円は、1ヶ月平均で3641円です。ポイントを使用する分を除いても、1ヶ月平均で3300円程度を使うことになります。

もし1ヶ月で3300円分の利用をして、すべてが通常ポイントの対象であったとすると、端数の300円は切り捨てられて、3000円に対して10%の300ポイントを獲得できます。この場合は実質のポイント率は9.1%になります。

では、3300円のうち2100円が昼間ポイント(地下鉄)の対象であったとするとどうなるでしょう。まず昼間ポイント(地下鉄)は、端数の100円は切り捨てられて(通常ポイントに回されて)、2000円に対して20%の400ポイントを獲得できます。次に、残りの1300円が通常ポイントの対象になりますが、2000円に満たないので通常ポイントは0です。合計3300円の利用に対して400ポイントなので、実質のポイント率は12.1%にしかなりません。

つまり1ヶ月の利用金額の合計が3000円台の人は、昼間ポイントの恩恵が極めて少なくて損だということになります。昼間ポイント(地下鉄)を獲得して、残った分で通常ポイントも獲得しようとすると、2000円の壁ではなく4000円の壁を超えなければならないことになります。


ユリカは来年㋁末をもって使えなくなりますから、それ以降は、いくらマナカがユリカと比較して損だ損だと言ってもその損を回避する方法がないのであまり意味がありません。

ただし、上の例のようにマナカではポイントをいつ還元するかによってその後の獲得ポイントが多少は変わってくるので、その部分では工夫する余地があるかもしれません。しかし、ポイントは分割して還元することはできず、還元するならその時点で貯まっている全額を還元するしかないようなので、あまり大した工夫はできそうにありません。これについてはそのうち考えます。

最後に、この記事のタイトルには【名市交篇】と書いてありますが、名鉄篇や豊鉄篇やあおなみ篇やゆとりーと篇の記事はありません。今後もそれらを書く予定はありませんのでご了承ください。