おはようございます!
で、まだ大丈夫でしょうか?

料理研究家&食トータルデザイナーのTakayoです。
食を通して、‘クオリア’ を感じる心豊かな日々の暮らしを
提案&発信しています。

 

 

 

今月の料理教室レッスンも無事に終わりました。
ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。



 

今回はテーマが「メキシコ」でしたので、まず地球儀でメキシコの位置を
皆さまに確認して頂きましたよ!

息子が小学生の頃に使っていて、長らく物置に放置されていた地球儀、
久しぶりに日の目を見ました。
もうたぶん国名も随分変更されていると思われますが、メキシコは
変っていないはずですから!


そうそう、メキシコは赤道より北なので、北米になるんです。
意外と皆さま、南米だと勘違いしているのですよね!


 

そしてメキシコ料理は、フランス美食術、地中海料理と同様に
2010年世界無形文化遺産に登録が認められているのです。

メキシコ料理と言えば日本ではすぐにタコスを思い浮かべると
思いますが、硬くてU字型のタコス生地に具材を挟んであるものは、
実はメキシコにはありません。
あれはアメリカ発祥なのです。
トルティーヤに具材を挟むのがタコスなのです。

メキシコ北は陸続きでカリフォルニアと繋がっていて、東は
テキサス、メキシコ湾を挟んでフロリダがあります。

お近くなのでメキシコ料理がすぐに伝わり、そしてテクス・メクス料理と
呼ばれるアメリカン・メキシカン料理が出来たのでしょうね。
因みに日本でおなじみのチリコンカーンも、テクス・メクスです。
メキシコには、ないそうです。

主食は薄いビザ生地に焼き目の入ったような
トルティーヤです。

サルサソースに添えられている小さい三角のカリカリ
タコスチップスはテクス・メクス料理です。
トルティーヤをポテトチップスのように揚げてあります。

トルティーヤは元々マサというトウモロコシの粉で作りますが、
日本で販売しているものはほとんど小麦粉で作られた
フワラートルティーヤなのです。

元々中国からやって来たラーメンや餃子が、日本で独自の
食べ物になってひとつの文化を築いているようなものなのかと
思います。

 

クオリアのレッスンでは、マサ(トウモロコシ)トルティーヤと
フラワー(小麦粉)トルティーヤの両方を皆さまに
てづくりして頂きました。


マサはトウモロコシの穀粒を石灰水で煮てアルカリ処置をしてある
パン生地です。
トウモロコシはグルテンフリーなので、そのままではパンのような
粘り気が出ないのですが、アルカリ処理をすることで粘り気のある
パン生地になるそうです。
ですから、一般に売られているコーンフラワーとは全く別物です。

今回はメキシコ料理と言っても伝統的なメキシコ料理もあれば、
テクス・メクス料理もあります。
一応説明を加えながらも、ご家庭で作り易いメニューを優先して
両方を余りこだわりなく作って頂きました。

こうして毎回、その月のテーマやお料理に関する基礎知識や
それに纏わるエピソードなどをご紹介しています。



 

 

 

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