幸福の損益分岐点 | 日登美の熱い熱~い日々のブログ ~クオリティタイムのすすめ~

幸福の損益分岐点

経営者なら誰でも売上とコストの観点から、きっと毎日店や会社の損益分岐点を
考えている。

しかし・・・

経営者は自分自身の「幸せの損益分岐点」に対して果たしてこれほど敏感だろうか。


最近、最強店長.com というサイトを立ち上げた。
以前より店長力最大化研修たるものを行ない、複数店舗の
店長教育に携わってきたが、今までは口コミレベルでやってきた。
今後は広くお客様を募ってやっていこうと思っているが・・・

このサイトで1つだけチャレンジしている新しいことは、毎月(にしよっかな~?)
「繁盛店インタビュー」ということで、繁盛店のオーナーに独自の戦略や
考え方をお話いただくインタビュー記事を掲載することにしたこと。
私が気に入ったお店を紹介することにしている。

で、この間取材だけは行ってきた。
といっても当分私の知人の繁盛店を取材するつもりでいて、今回の
ブログの題名になっている「幸福の損益分岐点」って言葉が
あるオーナーシェフの口から出てきて、ちょっと感動したのである。

彼はものっすごい紆余曲折を経て今の店のオーナーになり、繁盛させた。
いざ繁盛がはじまってみると、雑誌に載ったりテレビに出たり、お客様は
たくさん来ても一時的だったりすることで、かえって荒らされたり、もともと
いたお客様が離れていったり、、、いろんないろんなことがあって、たくさん
たくさん働いて、いろんなものを犠牲にしてがんばって踏ん張って、
お金儲けになった時期もあったけれど、そうして色んなものを
引き換えにして失ってきた部分もあったそうだ。

「経営者って自分の幸福の損益分岐点はどこかって考えないとダメよ」

彼が私の目を見て言う。

「成功なんかしても幸せな人って意外と少ないのよ」
よく聞く話だが、彼がしみじみ言うと底知れぬ迫力がある。

だから自分自身の「幸せ」の損益分岐点をいつもちゃんと考えているんだって。
自分が幸福感を感じていられるラインはどこなのか。
譲っていいもの、譲ってはいけないものはなんなのか。
得たものマイナス引き換えに失うかもしれないものの重みと痛みの値が
大きければ、すべからくそれは幸せと呼べてしまうものだろうか。。

目の前にきた魅力的な何かにとびつきたくなることなんてしょっちゅうだ。
あれもやりたい、これもやりたいなんてことだって多々ある。
人生もビジネスも、そんな取捨選択の連続で、私たちはその結果に
向きあって生きている。

どうやったら私たちは自身の幸福の損益分岐点を割り込まずに
うまく生きていけるのだろう。

「幸福の損益分岐点」
これってなんだかすっごく大事な考え方だと思うなぁ。。。




※最強店長.comへのフルインタビュー掲載は後日!