「太ったね」というお節介発言を笑いに逃がしたい場合、手っ取り早いのは自虐で返すことですが、なんで自虐しなきゃならないの的なモヤも心のどこかに残ります。
「自分ではなく、相手を下げてやればいいのです」と、キミツは申しております。
いま、日本の若い女性の8人にひとりが、やせすぎです。
太るのを恐れて、「太ったね」と言われるのがいやで、現代の日本人女性は1日に平均1600キロカロリー程度しか摂取していないとのこと。これは、戦後の食糧難だった時代を下回る水準です。
若い時代をやせすぎで過ごすと、出産した子どもが低体重児となるリスクが非常に大きくなるそうで、近年では新生児の10人に1人が低体重児だとのこと。
お母さんのおなかにいるときから飢餓状態だった低体重児は、生まれながらにして生活習慣病になる大きなリスクを抱えることになります。
また、若い時分をやせすぎで過ごした人は、高齢者になったときに要介護となる可能性が格段に高くなります。
STOP! デブハラ!
軽い気持ちで言ってしまう(セクハラと同じですね)「太ったね」の一言が積もり積もって、子どもたちの未来や、国の財政に大きな影を落としているのかもしれません。
歌川たいじ著 『おつきあい』の壁を乗り越え48キロやせました(幻冬舎)より