シミュレーションRPG+アクション+萌え=戦場のヴァルキュリア?  編集部内では,「あっという間に終わった」という嘆きの声ばかりが聞こえた今年のゴールデンウィーク。読者の皆さんは,どんなことをして過ごしただろうか? の読者ならば,きっと「ゲームをして過ごした!」という人も多いはず。「人生是ゲーム」をスローガンに掲げている編集部の部員たる筆者も,当然のようにゲーム(だけ)をしていた。……ええもう,読者の皆さんも断じて女の子とデートなんてしてないと信じているというか。  というわけで,久しぶりの更新となる極私的コンシューマゲームセレクションでは,そんなゴールデンウィークを潰して遊んだゲーム「」を紹介したい。本作は,セガが満を持して発売したPLAYSTATION 3用タイトルの最新作。あの「サクラ大戦」のスタッフが開発を手がけ,音楽を「タクティクスオウガ」や「ファイナルファンタジータクティクス」などで有名な崎元仁氏が担当するなど,非常に“大作感”に溢れる作風が大きな特徴。また,水彩画風のグラフィックスを実現する描画エンジン「CANVAS」や,シミュレーションRPGのシステムをベースに3Dアクション要素を融合させたゲームシステム「BLiTZ」など,本作は,数々の新しい試みに挑戦したチャレンジャブルなタイトルでもある,ドラクエ10 RMT。 描画エンジン「CANVAS」で表現される水彩画風のグラフィックスは,これまでのタイトルと比較しても群を抜いたクオリティ。一言でいえば,イラストをそのまま3D化してしまった,FF14 RMT,ということになるのだが,グリグリと動かしてどんな角度から眺めても違和感がない(ポリゴンっぽい粗さがない)のが凄い。写実的なグラフィックスばかりが目立つ近年のゲームだが,本作のグラフィックスも一つの頂点ではないだろうか  本作の舞台となるのは,現実世界に似た架空世界のヨーロッパ大陸。巨大なエネルギー資源である「ラグナイト」をめぐる,「連邦」と「帝国」という二つの巨大勢力の対立,そしてその狭間で争いに巻き込まれていく小国「ガリア公国」を背景に,政治,陰謀,戦争,人種差別などなど,重々しいテーマが描かれていく。そんな中でプレイヤーは,ガリアに生を受けた青年「ウェルキン」となり,ガリア公国義勇軍第7小隊を指揮して,亡国の危機に瀕している故郷ガリアを救う戦いへと身を投じることになる。  ゲームシステムは,基本的にはシミュレーションRPGのそれを踏襲
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