11月7日,ゲームデザイナーの堀井雄二氏が,作家/漫画原作者の小池一夫氏と,ゲーム制作におけるキャラクターなどについて,神奈川工科大学の学園祭“幾徳祭 2009”で対談を行った()。  同大学の客員教授を務める小池氏が,ugg ブーツ,かつて「小池一夫劇画村塾」で堀井氏にキャラクター学などを指導していた縁で実現したこの対談は,神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科が2010年4月に「キャラクタークリエイターコース」を設置することを記念して行われたもの。ちなみに神奈川工科大学では,2009年7月26日に実施されたオープンキャンパスにおいて,小池氏と漫画家?板垣恵介氏の対談形式の特別講義が行われており,今回はその第2弾ということになる。 ゲーム作りのきっかけは漫画のプロット作成プログラム  堀井氏が小池氏に師事していたのは,1981年前後のこと。当時の小池氏は,漫画原作者としての全盛期を迎えており,一方の堀井氏は,漫画原作者を目指していた,Buy Diablo 3 Gold。堀井氏はそんな中,小説のプロットをコンピュータで作るという記事に興味を持ったという。そこで自作のプログラムを組んでみようと,堀井氏はコンピュータをいじりだすようになった。  堀井氏のゲーム制作の発端は「占いプログラム」だ。これは,堀井氏の友人が前日に何をしていたかをあらかじめ調べて,その内容が表示されるようプログラムを組んでおき,家に遊びに来たときに見せるという他愛のないもの。しかしコンピュータをよく知らない友人達は,「昨日,映画を観ましたね」というようなメッセージが表示されるのを見て「なぜ,そんなことが分かるのか」と非常に驚いたそうだ。  それを面白いと感じた堀井氏は,プログラムをどんどん発展させていき,やがて会話でストーリーが進んでいくようなものを作り出す。それが,のちに堀井氏が世に出す「ポートピア殺人事件」やRPGのストーリーの原点だったのである。  小池氏の教えは,今も昔も「まずキャラクターを作ること」である。しかし堀井氏が作るようなゲームのプレイヤーは,ゲームの登場人物と化してしまうためキャラクターになりえないのではないかと,小池氏は疑問を投げかける。  それに対して堀井氏は,ほかの登場人物が自分の名前を呼んでくれるため,プレイヤーは感情移入ができることを挙げ,それをもって「キャラクターが立った」といえるのではないかと,ゲームの特性を交えた形で返答した。  また堀井氏は「ドラゴンクエスト」というタイトルを,小池氏の教えに沿って考案したことを明らかにした
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