▲四阿山&根子岳 2017.05.21<後篇> | ロマンはどこだ!

ロマンはどこだ!

ロマンを探して山旅を。
ぼくらは希望の音を鳴らして歩くのだ。

 

四阿山を吾妻山とも言うなんて、知らなんだわーい。

 

 

日時:2017年5月21日(日)

天気:快晴!暑い!

山名:四阿山&根子岳(上信越)

ルート:Ⓟ(菅平牧場登山口)▶根子岳▶四阿山▶中四阿▶小四阿▶Ⓟのぐるりっぷ

 

 

*****

 

 

前篇はコチラ▼


 

 

大隙間と呼ばれるコルに到着したところからのつづきであります。

イヤな汗をすでにひと汗かいたワタクシですが、気分を新たにお次の山に向かいたいと思います!

えっと~、手前のやつが四阿山かな。(いや、奥のだろうよ)

 

 

 

開けている気持ちのいい笹原があっというまに終わると、背の高い木が徐々に現れてきました。

足元は雪解けのぬかるみでけっこうねちょりんこ。

 

 

 

コルから10分ほどで登りに差し掛かったのですが、最初はところどころで見えていた地面はいつのまにやら雪だらけに。

 

 

 

そして次第に勾配がキツくなり、気づけばこの角度!

ひぃー、キツイ~(+д+)

 

 

なんつって足元ばっかり見てると、まちがった踏み跡につられちゃう可能性もあるので、時々顔を上げてはピンクテープを確認しながら登っていきます。

今日はソロだからね、こういうところは慎重に行かねば。

ま、そうはいってもヒーコラしてるからのろのろとしか登れないんですけどね~(笑)

 

山頂までずっとこの急登&残雪が続くのかしら。。。とちょっとうんざりしていると、上からソロのお兄さんが下りてきたのでちょっくらお話を。

しかしお兄さんからは衝撃な発言が。。。

 

「もうちょっと行くと、もっとキツくなるよ~」

 

( ゚д.∵:・..マヂカ。。。

しかも、

 

「ここは下りで使わないとキツすぎでしょー。俺は下りでよかったわーって思いながら下りてきたとこ!」

 

なんて、笑顔でぶっとばすようなことをおっしゃるのですよ。

まー、たしかに下調べしてたときに「四阿山からの急な下り」っていうのがあったもんね。

それがこの急登のことなんだから、キツいのは承知の上で来たワケで。。。

それに雪質としてはカチカチでもグズグズでもないので歩きやすいほうなんでしょうが、下りが苦手なワタシとしてはこんな急坂をツボ足で下りるくらいなら、やっぱりここは登りで良かったなぁなんて思いながら登っていたのが正直なところですけどね。

 

 

20分ほど登ったところで道標が現れました。

えーっと。。。四阿山はあと1.3kmだから、ここでようやく半分くらいかぁ。

ってことはまだまだ登るのだね(;´Д`)

 

 

 

そしてそして~!

▲の道標を過ぎたあと、現れたのがこの登り!

うわー、お兄さんが言ってたのはここのことか~!

 

 

 

登っても登っても終わらない急登。

途中思わず四足歩行になっちゃうとこがあったりなんかして、とにかくキツかったー( ;∀;)

 

 

ちなみに登りの人はおろか、下りの人もみなさんツボ足でした。

勾配キツすぎて、ワタシはときどきうしろにふわっと(高度感があるとよくなるやつ)なってましたが、よくこんなところをツボ足で下りられますね。すごいなぁ。

 

 

見上げても終わりが見えなかった急登でしたが、20分ほど登ってきたところで雪が溶けているところが現れました。

 

 

この急登は無雪期だと▲のような木の根ゾーンとなるようで、濡れてると滑りやすくって難儀するんだとか。

うん、たしかにそんなかんじのする木の根地獄でした。

 

 

雪のない急登を5分足らずで登り切ると、うしろには根子岳がお出迎え♪

これでようやく登り返しが終わったわー。

 

 

 

さー、ここから山頂直下まではゆるゆるといきましょう~ヾ(o´∀`o)ノ

 

 

 

am9:37

分岐にやってきました。

ここから山頂まではもうひと踏ん張りであります。

 

 

 

右手に浅間山あたりが見えるようになってきたのはいいのですが、

 

 

 

足元が雪解けでぐっちょぐちょ。

さすがにここで尻餅はイヤだ~(((゚Д゚)))

 

 

 

 

そういえばこのへんはワタシの好きな北八臭(たぶんカツラの木)がしてました。

やっぱこの匂い好きだわ~(人´∀`)

なんつってクンクンしながら進んで行くと、山頂が見えてきました!

。。。あ~、やっぱり雪がありますなぁ。

 

 

結構な雪を目の当たりにして若干テンション下がりましたが、でも雪質も悪くないし、さっきの稜線みたいに切れてるようなところもないので、わりとスムーズに行けました!ε-(´∀`*)ホッ

 

 

分岐から10分ちょっとで、山頂直下の階段(▼のまんなかあたり)のところまでやってきました。

ちなみにここは鳥居峠への分岐にもなっております。

 

 

なかなかにいびつなこの階段を登り、そのあとはちょっとした雪と岩ゴロ帯を通過したら、

 

 

am9:57

四阿山到着でーす♪

ヒャッホー!百名山またひとつゲットだぜ~ヾ(o´∀`o)ノ

 

 

 

祠の向こうに回りこんでみると、こちら側もちょっとしたスペースがあり。

山頂はわりと狭いとの情報だったのですが、狭いというよりも細長いっていうかんじかな。

思ったより休憩できる場所がありました。

 

 

 

さてさて、そんな山頂からはたくさんのお山が見えておりました。

まずは浅間山のあたり。

南方向▼

 

 

金峰山とか瑞牆山もこのあたり(やや右あたり)で、さらに霞がなければその奥に富士山があるようです。

 

 

そしてそこから左に移って、東方向▼

皇海山とかが見えてるらしいです(近くにいたおっちゃん情報)。

 

 

 

さらに左に行って、北方向▼

草津白根山や谷川岳のあたり。

 

 

うわー!谷川岳とか見えちゃってんの?

普段そのへんのお山が見えるところに行かないので、そんな遠いところまで来たんだなぁと妙に嬉しくなっちゃいました(´∀`*)

もっとしっかり山座同定したら、もっともっとたくさんのお山が見えたんでしょうけどね。

これだけでもワタシはほくほくでした♪

 

そんなステキな展望を眺めながら、コーヒー飲んでのんびり。。。していたのですが、虫がすごいのなんのって!

登りはじめからすでにたくさんいたのですが、時間を追うごとにどんどん増えてくる。。。(さすがに雪の急登のところにはいなかった記憶)

ホントはお昼食べてから下りようかと思ったのですが、コーヒーの中にも飛び込んでくるし、時間も早いので行動食でつないで下山することにします。

焼岳にいたやつみたいに顔のまわりをやたらまとわったりはしないので、歩いてる分にはそこまで気にならなかったんですけどねぇ(´ε` )

 

 

am10:24

全然上手に撮れなかった自撮り写真を一枚パチッとしたら、下山しまーす。

 

 

 

わりと登って来る人が多くてのんびりすれ違いを待ちながら、まずはものの数分で鳥居峠への分岐を通過。

そういや今日は日曜だったな~。

 

 

 

さっきまでいた根子岳ですが、もはや遠い昔のことのよう。

縦走していると毎度思うのだけど、よくあんなところから歩いて来たよな~と自分で感心してしまうワタシです。

 

 

 

am10:40

さっき素通りした分岐に戻ってきました。

下山はここを中四阿方面へと下っていきます。

 

 

途中ですれちがった人たちが口をそろえて、「中四阿からのルートはダラダラした登りだった」って言ってたけどどんなかんじなんでしょ。

 

 

 

 

最初はゆるゆると下っていたのですが、5分もしないうちにまた雪!

件のお兄さんが中四阿ルートに雪はないって言ってたのに~。

全然あるじゃないのよ~( ;∀;)

 

 

 

やっぱり下りだとずるっといきそうでコワい!

ストックのありがたみを感じながらのろのろと下っていくと、ものの数分で残雪ゾーンが終了です。

あぁ~、よかった~(´▽`)
 

 

 

am10:49

四阿高原との分岐を通過します。

中四阿経由のワタシはそのまままっすぐ~。

 

 

 

このあたりは南西方向が開けているので、北アルプスがよく見えてました。

根子岳に登ってるときは霞が強かったのだけど、今のほうがよく見える♪

 

 

 

 

 

そんな展望のいいガレ場を5分ほど下っていくと、またも残雪です。。。

このへんはさっきよりも勾配(というよりもデコボコしてた)があって、ちょっとコワかったな~。

まわりに枝やらなんやらつかむものがあったのが救いだったのですが、でもすれちがいが多くっていろんな意味で焦りました(;´∀`)

 

 

 

▲の残雪ゾーンは5分ほどで終わり、その後も時折一部の残雪があったりしたのですが、それよりなによりこのぬかるみがひどい!

こりゃもう田んぼだね。

 

 

それなのにここでもやっぱりすれちがいが多くて。。。

中でもビックリしたのが、道を譲ったら田んぼ道のまんなかをガシガシ登って行ったソロのお姉さん!

道幅がせまいとこだったっていうのもあるんでしょうけど、あんなに迷いなくぬかるみの中を歩くなんて!

ちょっとしたぬかるみにぐにゅっとなってイヤな気持ちになったり、コーヒーに虫が入ってくるだの言ってるワタシが、なんてちっぽけなんだと思ってしまうほどの豪快さ。

 

 

この先向かう中四阿(まんなか)の稜線を眺めながら、そんなことを思っていたひとときでした。

 

 

 

おとなりの根子岳はいつのまにやら少し見上げる位置に。

あの山頂直下も、お姉さんのように豪快に下りられたらどんなにいいだろうか。

 

 

 

コルまで下りてきました。

たしかぬかるみ&残雪はここまでだった記憶。

 

 

 

am11:19

登り返しは案外あっさりで、中四阿に到着です。

あ、▼の岩々の上が山頂なので、正確には山頂は巻いて通過します。

 

 

 

 

 

中四阿を通過したあとはガレ場をゆるゆると下り、▲の先にあるケルンを通過します。

 

 

 

振り返って、ケルンと四阿山▼

 

 

 

ケルンの先が見えなかったのでけっこう下るのかな?と思っていたのですが、その先もやっぱりゆるやかに下って行くようです。

すれちがった方たちが言っていたように、ホントにダラダラした勾配ですな。

 

 

 

am11:33

さっきとは別の四阿高原との分岐にやってきました。

牧場管理事務所方面なので右へ。

 

 

 

この先は白樺の明るい樹林帯をひたすらダラダラと下っていきます。

周りは熊笹で覆われているのですが、

 

 

 

一部藪漕ぎ的なところがあり。

こういうところはストックが活躍してくれますが、ヘビとか出てきたらイヤだな~なんて思いながらもガサガサいわせて進む。

 

 

 

小四阿の手前あたりで、根子岳と四阿山の稜線がちょうどよく見えるポイントがありました。
ここから見ると四阿山への登り返しって、けっこうゆるやかに見えるんですけどねぇ。

 

 

 

am11:56

とくに頂標などはなかったと思うのですが、小四阿と思われるピークを通過。

小四阿の登り返しも軽く登るだけでした。

 

 

 

ここでようやくお花を発見♪

山桜かな。

 

 

 

小四阿から5分ちょっと下ったところで、みなさんのレポでよく見かける『ガンバ』のペイント石▼

思いのほか下のところにあるんですね。

 

 

 

 

 

小四阿から30分下ったところで、道がフラットになりました。

ということはあとちょっとなんだけど、その前に~。。。

 

 

 

出た!これこれ!

地図にも『橋老朽化』って書いてあるのでちょっと懸念していた丸太橋!

 

 

丸太橋が苦手なワタシとしては、なんとか渡渉して行けないもんかとキョロキョロしたのですが。。。

やっぱり行くしかないか~(´・ω・`)

わりと幅があったので、ヒヤっとしながらもなんとかクリア。

 

 

沢の横をしばらく歩いて、

 

 

 

牧場脇をてくてくと。

 

 

 

四阿山登山口を通過したら、(振り返って撮ったやつ▼)あとはコンクリ道を歩いて駐車場まで。

 

 

 

牧場からもふたつのお山がよく見えますなぁ。

 

 

pm12:47

無事下山であります♪

 

山頂でお昼が食べられなかったので、駐車場で軽く済ませ。

お腹が落ち着いたところで、やっぱりこれを食べずには帰れないでしょう!

 

 

 

牧場ソフトクリーム~♡

さっぱりしていて美味しかったけど、前日に食べたヤツレンのが好きだな。

 

 

【ワタシのコースタイム】

 

Ⓟ▶根子岳:1h25

根子岳▶四阿山:1h50

四阿山▶Ⓟ:2h25

 

 

【温泉memo】

 

○前日

パノラマの湯』 820円

水風呂あり(ちいさい)、露天広い(虫多かった)

 

○下山後ひとりで

湯楽里館』 500円

水風呂あり、食事処(畳の休憩所)が広くてのんびりできそう

コスパ◎!

 

○下山後ニゴウと合流して

天女の湯』 620円(19時以降の夜料金)

水風呂あり、露天暗いけどぬるめでちょうど良い。内湯はけっこう熱い。