ひきしお（’７１）
監督：マルコ・フェレーリ
ずいぶん奇妙な映画ですね～ 嫌いじゃないですけど・・・・・
地中海の孤島で文明から逃避して生活する男と女の愛の寓話。
ドヌーヴ×マストロヤンニにとっては、ハネムーン・ロケだったのかな？（笑）
地中海の孤島、イヌイットが住むような半球型の家にひとり文明から逃避して
生活する男ジョルジョ（マルチェロ・マストロヤンニ）の許に恋人と喧嘩して
ヨットを飛びだした美しい女リザ（カトリーヌ・ドヌーヴ）がやってきた。
翌朝、リザは昨晩の従順さが嘘のように身を固くして町へ帰っていく。
しかし、恋人との諍いは何も変っていなかったリザは憑かれたように島へ戻った。
リザはこの島でジョルジョと暮すようになったが・・・・・・・。
誰もいない孤島で暮らす男ジョルジョの唯一の家族が愛犬メランポ
ジョルジョとメランポは固い絆で結ばれており、そこへリザが入り込んで来た為
奇妙な三角関係が出来上がってしまう。リザは犬に対して嫉妬してしまい。
メランポを海に泳ぎに誘い出して、溺死させてしまうんです。
犬の首輪を外し自分の首に巻いたリザは、ジョルジョの足元にうずくまる。
彼の愛を一心に受けるために、犬のように彼の手や足をペロペロ舐める。
ジョルジョが棒を投げれば、一目散に走って棒を拾って帰ってくる。
ジョルジョにとっては愛犬が、メランポからリザに変わっただけ・・・・・・
青い青い海に、浜辺で白いシャツだけを身にまとったカトリーヌ・ドヌーヴ。
まぶしいぐらいの陽光が彼女のスレンダーな肢体を照らし出す。
ここまで大胆で開放的になれたのも、マストロヤンニがそばにいたからだろうか。
二大俳優のほかに、ミシェル・ピコリがさりげなく出ていたり
びっくりしたのが、ジョルジョが町（文明社会）に置き去りにしている妻が
『５時から７時までのクレオ』 の、コリンヌ・マルシャンだったんです！
（プロフィール画像の人）
出演作品の少ない彼女の姿を見て、名前がすぐに出てこなくて
「おおおっ！５時から７時～っ！」 と、奇妙なリアクションをしてしまい（笑）
カトリーヌ・ドヌーヴの大胆なヌードとマルチェロ・マストロヤンニとの共演が話題を呼んだ異色のドラマ。
エーゲ海の孤島に突然ひとりでやって来た美貌の女リザ。
彼女はそこで孤独に暮らす中年男と出会い、いつしか共に暮らし始めるのだが…。
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