5時から7時までのクレオ | Untitled



5時から7時までのクレオ(’61)フランス国旗イタリア国旗


監督:アニエス・ヴァルダ


5時から7時までの、ひとりの女性の姿・・・・

5時から7時までの、パリの姿・・・・

Untitled・・・・

’61年のパリ。シャンソン歌手クレオ(コリンヌ・マルシャン)がカード占いを受ける。

クレオは7時に医者から告げられる検査結果のことが不安で

その2時間前の、5時に占いをみてもらっていた。

悲観的な予言を聞き、クレオは不安にさいなまれながら家に帰る。

家に訪れた作曲家の曲の悲しさに耐え切れず、パリの街をさまよう。

公園でアルジェリアに出征直前の青年(アントワーヌ・ブルセイユ)と出会い・・・・。

Untitled・・・・

特典映像でのアニエス・ヴァルダの言葉

「私たちはいろいろな “時” を経験する」

「クレオが経験する主観的な時と、時計が示す客観的な時」

「これを組み合わせて描くのが私の狙いだった。」 

病気への不安に駆られるクレオ。 帽子選びにおどけるクレオ。

クレオの心情により “時” の感じ方が違う。

これに対し、時計が示す “時” は機械的に過ぎていく。

Untitled・・・・

モンスリ公園でクレオと兵士が語らうシーン。

青々としているはずの芝生が、真っ白な幻想的な世界に。

緑の芝生に緑のフィルターを通すとモノクロ映像では

雪のように真っ白な画になるんですって。

モノクロ(白黒)映画は、カラー(色彩)映画より劣ったもの・・・

という捉え方をしてしまいがちですが、それは大きな間違い。

さまざまな表現方法の選択肢のうちのひとつがモノクロ映像なんだと思います。




→ アニエス・ヴァルダ監督作品


自らがガンではないかと不安を抱くシャンソン歌手クレオは、診断結果が出る7時まで、街で時間潰しをすることにする。
5時から7時までのクレオ ~Collector’s Edition~ [DVD]/ミシェル・ルグラン

¥4,935
Amazon.co.jp