鉄格子の彼方 | Untitled



鉄格子の彼方(’49)イタリア国旗フランス国旗


監督:ルネ・クレマン



クレマン×ギャバン というフランス人コンビなのですけど

イタリア・ネオ・レアリズモ色の強い作品です。

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お尋ね者の男フランス人ピエール(ジャン・ギャバン)は

船に潜り込みイタリアのジェノバに流れ着く。

食堂のウエイトレス、マルタ(イザ・ミランダ)と知り合い、そして愛し合う。

しかし彼女には別居中の夫ジュセッペ(アンドレア・ケッキ)がいて

娘チェキーナ(ヴェラ・タルキ)を強引に引き取ろうとしていた。

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タイトルから刑務所モノなのかと想像していたものの

ジェノバの港に入り込むのを妨げている鉄格子のことなんですね。

鉄格子の彼方へ逃げ出したいけど、愛する人ができてしまい・・・・

戦争の傷跡が生々しく残るジェノバの街並み。

建物と建物の間にロープを引っ張って

洗濯物が空を遮るぐらい干してある。

マルタの勤める食堂は半地下で天井が異常に低い。

そこに、ぐちゃぐちゃっと客が飲み食いしてる。

マルタと娘はかつて修道院だった廃墟に寝泊まりしている。

どこからどこまでがセットなのかはわからないけれど

当時の時代背景を知る上でも非常に興味深い。

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そんな、なかなか希望を見いだせない生活の中で

マルタが流れ者の男に身を任せようとする。

そんな母親の姿を見た娘のチェキーナが

ピエールを疎ましく思ったり、好意的になったり

多感な少女の心の揺れ動きもよく表れていましたね。



アカデミ-ー賞外国語映画賞受賞作

カンヌ国際映画祭監督賞受賞作

→ ルネ・クレマン監督作品



ジェノバの港に降り立ったピエールは、給仕の女・マルタと出会う。
ふたりは互いに愛し合うようになるが、マルタの娘・チェッキーナがふたりの仲を嫉妬し…。
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