10ミニッツ・オールダー(’02)
15人もの超巨匠が集った究極のコンピレーション・シネマ。
今回は再鑑賞ということで、お気に入りの作品に絞ってお届けしま~す。
前回のレヴュー 「RED」 「GREEN」
「ライフライン」 監督:ビクトル・エリセ
忍び寄る戦争の影に覆われたスペインの片田舎。
草を刈る音、ミシンの音といった生活音とともに
ゆっくりと静かに時を刻む・・・。
そして、新たな生命の誕生が・・・。
現時点での、ビクトル・エリセの最新作。
15作品の中で格の違いを見せている。
これだけを観るために劇場に足を運んだ人も多かったとか。
「女優のブレイクタイム」 監督:ジム・ジャームッシュ
華やかな映画界の中できらびやかに輝く女優。
分刻みのスケジュールの中、女優(クロエ・セヴィニー)は
10分間のブレイクタイムに入るのだったが・・・・。
まさに “ジム・ジャームッシュらしい” 空気感。
何か起こりそうで、何も起きない。
それがかえって彼女の孤独を感じさせる。
「時間の闇の中で」 監督:ジャン=リュック・ゴダール
時間に“最後の瞬間”が訪れるのか。
「愛」「歴史」「静寂」「恐怖」「永遠」等
10のエピソードの“最後の瞬間”を映し出す。
この1編だけは、飛び抜けているというか、浮いているというか・・・・
良くも悪くもゴダールといったところです(笑)
アンナが涙するこのシーンを挟み込まれたら、やっぱり弱いです。。。。
「10ミニッツ・オールダー」 監督:ヘルツ・フランク
特典映像に収められていた短編ドキュメンタリー。
このコンピレーション・シネマの企画の元になった作品らしい。
上映される映画を食い入るように観る子供たち。
笑い、泣き、喜ぶ・・・・。 映画って、こういうことなんですね。
他の参加監督
アキ・カウリスマキ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ヴィム・ヴェンダース
スパイク・リー、チェン・カイコー、ベルナルド・ベルトルッチ、マイク・フィギス
イジー・メンツェル、イシュトヴァン・サボー、クレール・ドニ
フォルカー・シュレンドルフ、マイケル・ラドフォー
映画史に輝く巨匠15人が、10分間という決められた枠の中で制作したショートストーリー15作を収録した短編集。
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