獅子座(’59)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
監督 : エリック・ロメール
トリュフォーの『大人は判ってくれない』、ゴダールの『勝手にしやがれ』が発表された’59年
同じ年に発表された、ロメールの長編処女作は初公開時、黙殺される。
こんな傑作、なぜ黙殺されたのがよくわからない。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20121113/10/pyscipks/3e/5f/j/o0800053012283665029.jpg?caw=800)
獅子座の支配する8月2日で40歳になる自称作曲家ピエール(ジェス・アーン)
彼の元に、伯母の死と莫大な遺産相続を知らせる電報が届く。
突然の吉報に有頂天のピエールは、友人の記者ジャン・フランソワ(ファン・ダウデ)に
金を借り、恋人や友人達を自宅に集め、夜通し派手にパーティを開くのであった。
しかし、遺産相続の話がなくなり、彼の生活は一変、宿無しで一文無しとなり
ヴァカンスで友人たちもいなくなったパリを、あてもなくさまよい歩く・・・・
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20121113/10/pyscipks/2f/b0/j/o0350021712283665027.jpg?caw=800)
主人公が中年のおっさんで、どんどん小汚くなっていく物語なのに
どうしてこんなに、みずみずしく輝いているんでしょう。
ピエールが日を追うごとに朽ち果てていくのとは反比例して
ポン・ヌフ橋、サン・ミシェル大通り、シャンゼリゼなどなど
彼がさまよい歩くパリの情景は目映いばかりに美しい。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20121113/10/pyscipks/ee/40/j/o0608038412283665028.jpg?caw=800)
なけなしの金で買った缶詰を開けようとしてスボンにこぼしてしまう
染み抜き剤とか買って、最初のうちは気にしているのだけど
そのうち、その染みすら目立たなくなるぐらいピエールの服は汚れていく。
陽光が射し込むセーヌ川のほとりで途方に暮れるピエール。
そばでは、カップルが口づけを交わし、子供たちがキャッキャと走り回る。
ルイ・リュミエール(’68)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
特典映像として、教育テレビでロメールが演出した「映画を観に行く」シリーズの1本。
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20121113/10/pyscipks/7a/8d/j/o0624046412283700319.jpg?caw=800)
「映画の父」と呼ばれたリュミーエール兄弟の19世紀の映像作品を収録
そして、このリュミエール作品について、ロメールがインタビュアーとなり
ジャン・ルノワールとシネマテーク・フランセーズの創設者アンリ・ラングロワが語っている。
ほんの数十秒の映像でも、ラングロワの言うとおり
「リュミエールの作品は光が満ちている。」
エリック・ロメール監督が39歳の時に手掛けた長編処女作。売れない作曲家ピエールは、思い掛けず莫大な遺産を相続できると知り、友人を招いて祝杯を上げる。ところがその後相続話はおじゃんとなり、40歳の誕生日を目前に夜逃げしてしまう。
獅子座 [DVD]/ジェス・アーン,ファン・ダウデ,ミシェル・ジラルドン
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