太陽がいっぱい | Untitled




太陽がいっぱい(’60)フランス国旗イタリア国旗


原作 : パトリシア・ハイスミスの小説「才人リプレイ君」

監督 : ルネ・クレマン


当時、台頭してきた “ヌーヴェル・ヴァーグ” に挑戦したサスペンス・スリラー

『禁じられた遊び』 『居酒屋』 もそうでしたけど、ルネ・クレマンは、クセのある描き方をしますね。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

貧しい青年トム(アラン・ドロン)は、幼馴染のフィリップ(モーリス・ロネ)が

イタリアで遊び暮らしているのを、アメリカへ連れ戻すようにと

彼の父親から多額の報酬付きで頼まれていた。

報酬欲しさで来ているのを知っているフィリップは、トムを奴隷のように扱い馬鹿にする。

そして、美しい恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)を見せつける。

羨望や憎悪が募ってきたトム。 そして、殺意も抱くように・・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

人によって解釈はさまざまですけど、ホモセクシャルな香りをぷんぷんさせた作品だと思います。

トムがフィリップに抱く羨望や憎悪、そして殺意・・・・愛情の何者でもない。

フィリップも、トムのそういう想いを感じ取っていて、トムを挑発する。

2人の究極の愛情表現が、殺人という手段へ・・・・

かなり飛躍しすぎている感もありますが・・・・(笑)

金が欲しいから・・・綺麗な女を自分ものにしたいから・・・

そんな浅いものではないと思います。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

どんでん返しのラストも、愛する男と一緒にいたい

死んでもつながっていたいという想いが現れた怖い怖いシーン


冒頭モーリス・ロネの遊び仲間の中にロミー・シュナイダ-が

チョイ役で出ていたのが、なんか嬉しかった。



→ ルネ・クレマン監督作品


下層階級のアメリカ青年は、女遊びに明け暮れる金持ちの友人を殺して彼になりすまし、富も恋人も手中に収めるが…。
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