アニエスの浜辺 | Untitled





アニエスの浜辺(’08)フランス国旗


監督は、アニエス・ヴァルダ


“ヌーヴェル・ヴァーグの祖母” と称される映画作家、アニエス・ヴァルダ

80歳を迎えた自らの人生を振り返るシネマ・エッセイ

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

元々は写真家で、映画には全く興味を示さず

25歳になるまで見た映画は25本足らず

そんな彼女が映画と出会い。

最愛の夫であるジャック・ドゥミ監督との出会いと別れ

そして、多くの映画人との交流を綴っています。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

80歳になっても、心は少女のような感性ですね。

『幸福(しあわせ)』 の時にも書きましたが

彼女の “色彩感覚” “美的感性” 

この人にしかできないものを持ってます。

序盤に浜辺で、さまざままな形の鏡を並べて、波や、砂を

そして、空を切り取って鏡の中に収める。

鏡越しにスタッフの表情を映す出すヴァルダ

そして、街中に浜辺を敷いて、オフィスにしてしまう。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

夫ジャック・ドゥミに対する愛情は

嘘ではこれだけ描けないだろうというぐらい純粋に表現されています。


ドゥミ監督の 『シェルブールの雨傘』 のラストシーン

雪降るスタンドに滑り込んでくる車の中のカトリーヌ・ドヌーブと小さな娘

この小さな娘が、ヴァルダとドゥミの愛娘だったとは・・・・

小さな感動を覚えました。



アニエス・ヴァルダ監督が自らの人生を振り返る私小説的ドキュメンタリー
アニエスの浜辺 [DVD]/アニエス・ヴァルダ,ジャック・ドゥミ,マチュー・ドゥミ

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