にがい米(’49)
![イタリア国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87107.gif)
監督は、ジュゼッペ・デ・サンティス
毎年5月の初めになると北イタリア各地から、水田地帯に多くの女性たちが出稼ぎにやってくる。
500年前と変わらぬ手植え作業のため労働は過酷
そんな北イタリアの農村を舞台にした社会派ドラマ
イタリア料理の美味しいリゾットは、ここから生まれていたのですね。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/3f/83/j/o0400026711055220523.jpg?caw=800)
この作品も イタリア・ネオリアリズモ と捉えていいと思うのですが
男と女の愛憎劇であったり、サスペンス仕立てであったり
女性たち健康的な美しさであったり、見応えある作品です。
その水田地帯に、ギャングの男女ヴィットリオ・ガスマンとドリス・ダウリングが逃げ込む。
2人は出稼ぎ農婦の群れに姿を隠すが
そこで1人の女性シルヴァーナ・マンガーノと出会う。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/19/a3/j/o0320030411055220522.jpg?caw=800)
冒頭の出稼ぎの群れや、歌を歌いながら手植え作業をする女性たちの姿
貧困にあえぐイタリアでの女性の力強さを感じます。
そんな中での シルヴァーナ・マンガーノ
ストッキング? オーバーニーソックス?
農作業もセクシーにお洒落にしなくちゃ(笑)
女性たちの中心になり、生気がみなぎっています。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/a0/7f/j/o0370027811055220521.jpg?caw=800)
農作業している時に女性同士が対立し、泥まみれの喧嘩になるのですけど
主演のシルヴァーナ・マンガーノとドリス・ダウリングの顔には、なぜか泥がつかない(笑)
「顔はやめて! そこは譲れないわっ!」
なんてことがあったのでしょうか?
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/9d/2a/j/o0800062511055223662.jpg?caw=800)
決して衛生的と思えない宿舎も、彼女たちがキャミソール姿とかで
戯れていると、とても官能的。 当時は、かなり過激だったようです。
そんな彼女たち、しょうもない男に翻弄されてしまう。
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/51/9d/j/o0768057611055227501.jpg?caw=800)
シルヴァーナ・マンガーノとは対照的に、知的な顔立ちの ドリス・ダウリング
この人、どこかで見たことあると思ってたら、ビリー・ワイルダー監督の
『失われた週末』 に出ていたハリウッド女優だったのですね。
幅を広げるために、イタリアに渡ってきたんですって。偉いな~
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110217/08/pyscipks/86/b0/j/o0800061111055229593.jpg?caw=800)
シルヴァーナ・マンガーノはソフィア・ローレンが出る前の
イタリア映画のセクシー女優の代表的存在だったようです。
『ベニスに死す』 で、美少年の母親役の人だったとは・・・・
で、ラストは泣いてしまいました。
我が強くて人と対立することはあるけど
イタリア女性の温かさ、懐の深さを感じました。
警官に追われて水田地帯に紛れ込んだ一人の女。そこで田植えをする女と争いが起こる。さらに2人の男を巻き込み、物語は悲劇的結末へ…。
にがい米 [DVD]/ヴィットリオ・ガスマン,ドリス・ダウリング,シルヴァーノ・マンガーノ
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