1900年 | Untitled



1900年(’76)イタリア国旗フランス国旗ドイツ国旗アメリカ


監督は、ベルナルド・ベルトルッチ


上映時間 316分!!

5時間16分!!

なんですか、この長さは・・・

2部構成になっていまして、第1部 『運命の出会い』 第2部 『宿命の対決』

にしても、第1部だけで、2時間42分

これだけで、軽く長い映画になってしまいます。

日本では、一挙完全上映だったらしいですよ。

お尻の感覚なくなったに違いない・・・・


1,900年生まれの、異なる階層出身の幼馴染の2人の男性の生き様を中心に、20世紀初頭から第一次世界大戦、

ファシズムの台頭から第二次世界大戦の終了までのイタリア現代史を描いているわけですが

ベルトルッチ監督は、祖国イタリアへの想いが強すぎて、こんな長さになってしまったのでしょうかね。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

第1部は、同じ日に生れた2人、大地主の息子ロバート・デ・ニーロと

小作人の息子ジェラール・ドパルデューが身分の上で敵味方になりながらも、その友情が続いていく。

デ・ニーロの髪型が真ん中分けで、ちょっと気持ち悪かった(笑)

デ・ニーロ自身、徹底したリサーチで、当時の金持ちのぼんぼんは、この髪型だ。

という具合に役作りしたのでしょうかね。


この第1部は、やや、ダレてしまった。

2人の少年期が長くて、早く成長しておくれ・・・と思いながら観ていた。

よく言えば、古きイタリアを土臭く、泥臭く描かれている。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

第2部、ファシズムの嵐が吹き荒れる時代、2人の命運が時代に翻弄されてゆく

第2部に入ってから、急にひきこまれた。

第1部は、別な人に撮らせていたんじゃない(笑)

デ・ニーロとドミニク・サンダとの結婚式あたりから話が大きく動いてくる

デ・ニーロの親族のおばさんが、女地主の座を取られたもんだから


「何よ、あんな女! ただの愛玩用よ!」


イタリア女の怖さを見せてます。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ファシズムが台頭し、小作人たちが迫害を受けても、地主であるデ・ニーロは見て見ぬふり。

今回のデ・ニーロは、少し情けない役です。

そんな旦那に嫌気がさし、酒に溺れ始める妻ドミニク・サンダ

飲み屋で飲んだくれているドミニク・サンダを、デ・ニーロが迎えに行くんですけど

そこの一連のシーンが、とても良かった。

ドミニク・サンダが、そばにいた泥まみれの男と抱き合って、彼女の顔に泥がつく

「私は、あんたとは違うのよ」 と言っているようで、不甲斐ない旦那への想いを強く感じたシーン

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

残忍なファシストには、この男ですよ。

ドナルド・サザーランド

相当な気狂いぶりを発揮してます。

この時の歳は、今の息子より若いですかね。

下の画のように、ファシストVS小作人。地主が真ん中であわあわ(笑)

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ベルトルッチ独特の、エログロイ描写もかなりあって、これは必要なのか? と思わせるシーンもあったり

黒いぼかしで隠しているんですけど、たまに的がはずれて全然関係ないところが黒くなったりして、ちょっと面白かったです(笑)


そして、終戦。イタリア開放の日がやってきます。

時代に翻弄された、身分の違う2人の運命は・・・・


見応えたっぷりの316分

全編通して観ると、ダレてしまった第1部は、第2部を引き立たせるために必要な時間だったのかも。

でも、やっぱり長いものは長い・・・・

体力勝負の作品でした。



ベルナルド・ベルトルッチ監督作品

シェルタリング・スカイ(’90)

ラストエンペラー(’87)

ラストタンゴ・イン・パリ(’72)




大農場主と小作人という立場の違いを超えた二人の男の友情と確執を通して、20世紀前半のイタリア現代史を見据えた大長編
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