シェルタリング・スカイ（’９０）
原作は、ポール・ボウルスの同名小説
監督、ベルナルド・ベルトルッチ
『ラストタンゴ・イン・パリ』 では、裏パリを・・・
『ラストエンペラー』 では、激動の中国を・・・
そして、今作では、北アフリカのサハラ砂漠を舞台に、エキゾチックな画を映し出しています。
『シェルタリング・スカイ』 とは、『庇護の空』 という意味らしい
よくわからないけど、しびれた・・・・
一言で言うと、こういう表現になってしまう。
話の筋がどうこうではない、感覚的な映画です。
北アフリカ、そこにアメリカ人夫婦が訪れる。
「観光ですか？」との問いに
「観光客は、旅に出て帰ることを考える人たちだ、私達は、帰ることを考えていない、今のところは」
と、旦那は答える。
何か行き詰まりを感じた夫婦・・・
夫人は、デブラ・ウィンガー、『愛と青春の旅立ち』 以来かも・・・彼女を見るの・・・
旦那は、ジョン・マルコヴィッチ、ぼそぼそっとした語り口が良かった。
デブラ・ウィンガーは、若い男にちょっかいを出し、マルコヴィッチは現地の女を買ったりしている。
そのことは、お互いわかっているよう・・・・・
2人は何か模索している・・・・・
そして、ある出来事が起こり・・・・・
この映画は、後半30分、40分が全てだと思います。
台詞はほとんどなく、映像と音楽の力で観る者を惹きつけます。
意味もなく砂漠を歩く、歩く・・・・
アフリカの夕日、満月、砂漠の夜景、イスラムの黒い衣装
何もない、からっぽの世界・・・・
愛にしがみつく女の姿・・・・
再生なのか・・・墜落なのか・・・
よくわからないけど、しびれた・・・・
『ラストエンペラー』 に続き、坂本龍一が音楽を担当しております。
この人の音楽は、やっぱりいい。
また、ベルトルッチと組んで、映画作ってほしいな
Ryuichi Sakamoto / The Sheltering Sky
倦怠した夫婦が新たな発見を求めて、ニューヨークから北アフリカへ旅に出るが…。安らぎを得ようとする2人には過酷な運命が待ち構えていた。
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