トリコロール/赤の愛 | Untitled


トリコロール/赤の愛(’94)フランス国旗ポーランド国旗スイス国旗


フランス国旗を構成する3つの色、青(自由)、白(平等)、赤(博愛)をテーマをモチーフにした

「トリコロール」3部作『トリコロール/白の愛』に続く第3作目

監督は、ポーランド人のクシシュトフ・キェシロフスキ

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やはり、赤を基調とした映像とイレーヌ・ジャコブの美しさに尽きると思います。

キェシロフスキ監督は

「今作は、イレーヌ・ジャコブをイメージして作った」

と、コメントしている。

「赤の愛」 ありきではなく 「イレーヌ・ジャコブ」 ありきの作品とも言えるかもしれない。

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舞台はスイス、ジュネーヴ、大学生のイレーヌ・ジャコブは大学に行く傍ら、ファッションモデルをして暮らしていたが、

イギリスに住み、電話だけでめったに逢えない彼への愛に疑問を抱き始める。

ある日暮れ、彼女は車で犬を轢いてしまう。犬の首についていた住所の紙をもとに犬の飼い主訪ねていくと

そこに住んでいたのは人間不信で盗聴を趣味とし、昔判事をしていた老人だった。

彼の盗聴に対し「卑怯だ」と憐れむイレーヌ・ジャコブだったが・・・・

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最初のうちは難解で、う~ん・・・といった感じだったが、実は意外とシンプルな話

心を閉ざした元判事の老人が、イレーヌと出会い、しだいに穏やかな表情に変わっていく。

イレーヌも老人との出会いで、戸惑いから温かい眼差しへと変わっていく。

赤と、光と、2人の表情、眼差し・・・・テーマである「博愛」へ、つながるということでしょうか。


そして、3部作の最終章にふさわしく、運命的なラストへ・・・

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前2作が、ベネチア国際映画祭・ベルリン国際映画祭で受賞したため、

今作も含めて三大映画祭での受賞が期待されたが、カンヌ国際映画祭では無冠に終わった。

しかし総体的には、この映画が1番評判が高いという。

私個人的には・・・・・う~ん、難しいですね。

全3作通して、1つの大きな作品ということで・・・(逃げた)


キェシロフスキ監督の遺作となった作品でもありました。



→ トリコロール/青の愛

→ トリコロール/白の愛



※参考 Wikipedia



恋人と海を隔てて暮らすヴァランティーヌは、ある夜、退官した判事と出会う。盗聴が趣味の彼を咎めながらも、その言動に心動かされた彼女は…。
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