カビリアの夜(’57)
![イタリア国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87107.gif)
監督は、『道』 『甘い生活』 の、フェデリコ・フェリーニ
主演には、『道』 に引き続き、フェリーニの奥方でもあるジュリエッタ・マシーナ
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!-カビリア](https://stat.ameba.jp/user_images/20101009/18/pyscipks/04/5e/j/o0357042510791542935.jpg?caw=800)
娼婦のカビリア(ジュリエッタ・マシーナ)は、やたらと男に騙されます。
金を騙し取られたあげく・・・・
でも、何度ひどい目にあっても真実の愛を求め続けます。
もう、この女、本当バカなんです。
バカなんですけど、愛すべきバカ
そんな、カビリア目線で様々な人と遭遇します。
自分とは場違いな、高級娼婦が立つ場所に行き、運良く映画スターから声をかけられ、ナイト・クラブに行ったり
映画スターの豪邸にお邪魔したり。まあ、運もツキもない彼女は、寂しいお別れが待っているのですが。
ナイト・クラブや豪邸の描き方が、絢爛と言いましょうか、フェリーニの世界なんです。
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!-kabiria](https://stat.ameba.jp/user_images/20101009/18/pyscipks/2f/da/j/o0407028910791569296.jpg?caw=800)
そういうのを見せておいて、次に1人の男性がホームレスの人々に施しをして廻る所に遭遇するんです。
ホームレスの中には、昔の商売仲間がいたりして・・・
その後、付き合いで「聖母マリア寺院」に参拝する事になり、カビリアも救いを求めて巡礼に出掛けます。
大勢の貧しい人たちが押し寄せ、盲信的にマリアの名を叫び、失神する者まで出る始末。
しかし、いくら聖母マリアの名を呼んだ所で奇跡など起こる筈も無く、カビリアも深い失望を受ける。
そして、ある男と出会い・・・・・・
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!-feri-ni](https://stat.ameba.jp/user_images/20101009/18/pyscipks/b8/92/j/o0400029810791591534.jpg?caw=800)
本当に、救いのない映画なんです。
でも、救いのない中に、救いというものがあるんです。
ハッピーエンドが最初から決まっていて物語を作る、どこかの映画とは大違いです。
ラストは、公私ともにパートナーである、フェリーニとマシーナとの愛が融合した素晴らしいものとなります。
本当の幸せって何なんだろう・・・・
希望を持てる瞬間って、どういう時だろう・・・・
『道』 も、名作ですけど、この作品も負けず劣らずです。
なんでも、'93年にフェリーニ監督が他界して、マシーナは後を追いかけるように5ヵ月後に亡くなったそうです。
そういうバックグラウンドを知ってしまうと、余計に涙します。
アカデミー賞外国語映画賞受賞作
![→](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/natu-basuke/619861.gif)
心清き売春婦の出会いや別れ、喜びや悲しみを繰り返す姿を通して、人生の意味を問う作品。
カビリアの夜 完全版 [DVD]/ジュリエッタ・マシーナ,フランソワ・ペリエ,アメディオ・ナツァーリ
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