宇治上神社へ向う途中、神社がありました。
そこが宇治神社で、脇から境内に入ることが出来ます。
しかし、遠回りして正面から参拝!
明治になるまで、宇治上神社とは二社一体!
離宮八幡宮と呼ばれ、宇治上神社が上社、宇治神社が下社と呼ばれました。
参道を進むと右側に手水舎があります。
珍しい手水舎です。
ウサギの口から水が!
これだけでウサギに縁のある神社だということが分かります。
石段を登ると拝殿があります。
拝殿の奥に鳥居があり、中門が見えます。
中門のところで手を合わせました!
鈴をガラガラガラ♪
手を合わせるときは、顔がやや下を向きます。
その時「んっ!?」
なんと、目の前にウサギがいるではないか!
宇治神社の祭神は、莬道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。
莬道稚郎子命が、河内国からこの地に向う途中、道に迷われた。
そのとき1羽のウサギが現れ、振り返りながら、莬道稚郎子命を正しい道へと案内し手助けしました。
この由来のウサギを「みかえり兎」と呼び、人々の人生を道徳の正しい道へと導く神様の使いとして伝わっています。
莬道稚郎子命は、父・応神天皇から皇太子とされました。
しかし、兄を差し置いて天皇になるわけにはいかないと皇位を兄と譲り合います。
その後、死を持って皇位を兄に譲りました。
美談ですが、実際にはありえないでしょう。
皇位継承の権力闘争に敗れ、自殺したか殺されたのでしょう。
この辺りは応神天皇の離宮跡であり、莬道稚郎子命の宮居跡とも言われています。
莬道稚郎子命の死後、兄である仁徳天皇が宮居跡に祠を建て神霊を祀ったのが宇治神社の始まりです。
中門に向って左側に授与所がありました。
そこで御朱印について訪ねると、社務所へとのことでした。
来た道を戻り始めると社務所が見えました。
登ってきた石段横の立派な建物が社務所でした。
チャイムを押し、御朱印をお願いしました。
出てきた男性は神職の衣装で、中門横にいた男性より年配でした。
宮司さんだったのかな?
石段を降り、正面を見ると平等院鳳凰堂の屋根が見えていました。
平等院が出来ると、宇治上神社と宇治神社は平等院の鎮守にされました。
宇治はこれでお終い!
みかえり兎ともお別れです。
京都駅に戻り、普通電車に乗り換え、西大路駅へと向いました。
平清盛の屋敷跡に鎮座する神社へ!
次回は若一神社です。