槓。


「カン」と読みます。


ブログでもたびたび登場している我が家の愛犬の名前です。



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平成元年生まれのトイプードル わんわん


訳あって、七歳のときに我が家にやってきました。


昭和最後の生まれの次女とは同学年です。


ちょうど今月お誕生日。


槓という名前は、前の飼い主さんがつけました。


そのお宅では「ロン」から始まって、「チイ」「ポン」と麻雀にまつわる名前が犬につけられていたのでした(笑)


 注意ちなみに槓子(カンツ)とは同種の牌(ハイ)4枚による面子(メンツ)のこと。


(ほかの面子が3枚なのに対し槓子だけが4枚なんだよ~) ←だから?? べーっだ!



麻雀での「カン」は「槓」と書くのだと父が教えてくれました。


父をチャンピオンにもつ血統書つきのはずなのですが・・・・


我が家に来た時にはすでに血統書は紛失しておりました。


20歳を過ぎた時に、血統書上での正式名称がわかればネットでもさがせるというので


元の飼い主さんに問い合わせをしましたが


「カン はもともと カン です」


という返事がきて(笑) 結局わからずじまいです。



心が優しくて、人の心がわかるカンですが、


かつてはとても活発な男の子で


階段をマッハなスピードで上り下りしたり


トイプードルにもかかわらず、自転車で伴走しないと間に合わないくらい


かけっこの大好きな仔でした。


人間の言葉はすべてマスター。


三女がおしゃべりをはじめたころには


「たん!!たん!!あぼぼ!!」(カン!!カン!!アソボ!!)という三女につきあって


カンはため息をつきながらも 笑


靴下の引っ張り合いなんかで遊んであげてました。


そもそも、自分のことを犬なんて思ってないでしょうね ニコニコ


ここ数年、白内障で目が見えなくなり


耳が遠くなり


においもわからなくなって


このごろでは足腰が立たなくなりました。


おむつも・・・ハタチくらいからし始めたかな??


そして、生活は昼夜逆転。


ごはんを食べたことも忘れて、夜中にわんわんさわぐようにもなりました。



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もともと、癲癇もちで


薬は手放せないのですが


食欲だけは衰えず

うんちはちゃんとトイレで毎日していたんですよ。


それが今週初めに大発作を起こし、とうとう意識混濁。


首さえもぐらぐらになりました。


食欲は当然なくなり、お水だけスポイトでなんとか飲む状態。


薬で発作は収まったものの


静かに静かに・・・・・


あまりにも静かに寝ているので


胸に手をあてると


ドキドキした鼓動。


そして暖かいカラダ。


私たちはそのたびに安心して


「カン!!がんばってね!!」と呼びかけてしまいます。


私の足の間で眠るのが好きなカン。


暑くなると、這い出してきて頭を並べてねてるカン。


今は自由に動けないから、


じっと静かに一人でねている。


苦しいのかな・・・・


がんばってるのかな・・・・


うれしい時も悲しい時もつらい時も怒ってる時も


いつもいつもかわらない愛情を精一杯表現してくれたカン。



「・・・・もういつさよならになっても、おかしくありません。」


お医者様はそう言いました。



永遠なんてないことは知ってる。


すべては無常なのだから。


だけど・・


こうしてそばで静かに息をしてくれているだけでもいい。


暖かく鼓動を感じていたい。


と考えてしまうのは、私のわがままでしょうか?


これ以上の頑張りを求めるのは、罪でしょうか?


悔いのない、さよなら なんて・・・・・


どこにもないような気がする。



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