現在バリを含むインドネシアの90%の約2億人のイスラムの人
は先月26日から断食の期間に入っているんです。
我が家も家内と娘が行っており、仏教のボクはやっていないん
ですが、ボク一人、昼間の食事はこっそりと食べている始末です。
断食は、おひさまが昇ってから、日没までの明るい時間帯に
おこなうんですが、水など飲むのもダメで、タバゴすらもダメ
なので、愛煙家の人にとってはかなりキツイ期間となります。
そしてその断食期間もそろそろ晩期になり、年に1度のイスラム
の大祭レバランがある6月25日で終了となり、その為そろそろ
インドネシア国内では、帰省ラッシュの民族大移動が始まります。
家内と娘も実家のジャワ島のバンドゥンに明日の夕刻の飛行機で
里帰りしますが、しかしボク一人、バリで留守番なんですが、
留守番というより、このレバランという日に家内の実家に行きたく
ないんです。
レバランは日本の正月の元旦のようで、早朝にモスクに行きお祈り
をするんですがこれは元旦に神社にお参りするのと同じような感じで、
1年の健康や幸せを祈願します、そしてモスクから帰ると家族でレバラン
を特別な料理でお祝いする食事をし、これも元旦に家族でおせちを食べるのと似ており、さらには子供たちには
お年玉のような、特別なおこずかいがくばられるのも似ています。
そしてこれらの事が一通り終わると、今度は上座にお父さんとお母さんが正装して座り、その回りを家族が囲んで座ります。
まず、お父さんの演説がはじまり、この1年の家族内の出来事の
よかった事、悪かった事について話しをします。
そしてこれからがやっかいなもので、年上の子供から順番にお父さん
とお母さんの前に座って、
あやまりながら、イキナリ号泣が始まるんです!
そして次から次へと、お父さんとお母さんの前に座り、号泣しだすもの
が増えていくんですが、
中には、何て言ってるのか?わからないものもいます!
これは1年を振り返って反省し、これから悪いところを改める!
という表現のようですが、全員が終わるまで号泣は止まりません!
ボクは以前はじめて知らずに参加し、同じことをさせられ、号泣は
しませんが、なにも悪いことをしてもいないのに、お父さんとお母さん
に反省されられた!という事なんです。
なのでこの “おかしな号泣会!?”に参加したくないので、
ボク一人バリで留守番しているんです。
おしまい