日本経済新聞の「私の履歴書」に岡本綾子が連載中ですが、その⑨にプロテスト挑戦のこと(1度目は1打差で涙、2度目に合格)が記されています。
私が!と思ったのは、掲載されていた写真です。キャディーのユニフォームを着てのパッティング練習の風景です。
当時池田CCの研修生2年目で、昼食をさっさと済ませ、グリーンの片隅でお客さんに姿を見せないようにパット練習に熱中していた、と記事にあります。
何故!か。パッティングのフォームで、岡本は首を水平になるまで、前傾姿勢を深く取ってストロークしています。
これは一場面ですからストロークがどうの、こうのと言えるものではないですが、ひょっとするとペンシステムだったのかも知れません。
ペンシステムでは頸骨を水平にしてストロークすることで自然にヘッドの軌道がストローとになると言う特徴があります。
岡本がずっとこのフォームでパッティングしていたわけではないですが、アヤコさんの名手としての感性が、自然にこのような姿勢を取らせたものと思われます。
パットの名手と言われる青木功、A・パーマー、J・ニクラウスはみんなこのように頸骨を水平まで前傾してストロークしています。
→「パットロボになれるか1」
→「パットロボになれるか2」
→「パットロボになれるか3」
これらの名手の方も、自身の感性と努力結果がこのようなストロークのフォームに行き着かせたのではないでしょうか。
ストロークの原理から言えば、軸(頸骨)が水平になることがストロークの再現性を高める上で最も理想です。
最近ではM・ウィが完全にかがみこんで、背骨までが水平の姿勢でストロークしている風景も見られました。
→「上体水平のストローク」