ボーカリストというものをあまり意識はしたことがなかったが
それは自分がバンドマンで、ギターボーカルだったからだけど
その中でも
自分が最も目指していたのがジョン・レノンだった。
それはボーカリストとしてではなく存在として・・・・・ということで
他にもボーカルだけの人よりも楽器を弾きながら歌う人・・・・に惹かれるのが多かった。
しかし、
ここではボーカルというものだけに焦点を絞って自分が学生時代から好きだったのはどういった人がいただろうと思い返してみた。
まず、真っ先に思い浮かんだのが
ロッド・ステュワート。
来日のたびに見に行ってるし、彼の歌の難しさは、いまだに克服できない。
キーも違うし、あの独特の嗄れ声からくる哀愁はまねができない。
彼の凄いところはカバーソングを全て自分の色に染めてしまうところだ。
ストリートファイティングマンなどはストーンズよりもロッドの方がよっぽど黒い。
彼はイギリスのR&Bの代表者だ。
そして、存在感というところにいつも意識が行くが実はボーカルとしての能力も最高位の
ジム・モリスン。
彼こそカリフォルニアというイメージが僕にはある。
そして、R&Bでいえばやっぱりオーティス・レディング。
彼の歌うストーンズの「サティスファクション」を聴いてミック・ジャガーは落ち込んだという・・・・・・。
そりゃそうだ。
彼の後にアーサーコンレイやウィルソン・ピケットなども出てくるが
やはりオーティスは別格だと思う。
黒人音楽をとてもポップな世界に持って行ったのがおそらくは
サム・クック。
彼は元々はゴスペル出身だが、彼の歌う歌はR&Bでもポップなテイストが満載で
これも黒人音楽としては新しい試みだったんだろうな。
そして、
少し反則なのが(自身でもギターを弾くことが多いので)
もともとはフォークシンガーが出発点の
ジギー・スターダストこと
デヴイッド・ボウイ。
彼の初期はまさにフォークシンガーだが、グラムロックを経て
そのあとはミュージカル的なアプローチになる。
ジギー・スターダストやアラジンセインなどステージ上でキャラクターを演じ、物語を表現するあたりはもはやミュージカルだ。
時代ごとに自分の歌い方を変えていくシンガーだと言える。
唯一無二という言葉を皆が使いたがるが本当の意味での唯一無二なのが
ジャミロクワイ。
JKは初めて歌声を聴いた時にまさか白人、しかもイギリス人であるとは思わなかった。
しかも、彼はプリンスや彼の後に出てくるベックと共通点がありながらも
ピンのボーカリストというスタイルで
ボーカリスト・・・・という意味では彼が「唯一無二」なのではないだろうか?
勿論、忘れてはいけないのがマイケル・ジャクソン。
キングオブポップという言葉はだてじゃないね。
フォルセットボイス、ナチュラルボイス・・・・実はどちらもマイケルの「本当の声ではない」という作り込みようが凄い。
彼は人からどう見られているか、人が彼に何を求めているか・・・・をよく理解している存在だと思う。
そして、この人も本来はギターを弾きながら歌うスタイルながら
最後の来日にはボーカルのみで
天を仰ぐように何かと交信しているかのようなパフォーマンスだったという
ボブ・マーレイ。
彼の声も独特で唯一無二ってのはこういう人たちを言うのだ・・・・・と納得してしまう。
こういう人たちに匹敵する歌い方を身につけねばな・・・・なぁんて、
大それたことを考えているわけで
こないだの8月のHYOTAN-YAMA SUMMER FESのDVDを観ながら
日々分析をしているところ。
もっともっと
生まれ変わらないとなぁ・・・・・・。