早朝の蓮畑に行く | ベトくら~ベトナムに暮らせば~

早朝の蓮畑に行く

今月の写真サークルはイベント盛りだくさん。
先日のハロン湾に続き、先週の日曜日は
今が旬の蓮を撮りに早朝の蓮畑に撮影会に行った。
今回はオットは仕事で行けなかったので、
お友達を誘っての参加となった。

蓮は早朝に咲き、午後には花を閉じてしまうので
集合時間はなんと5時15分。
ベトナムに来てこんな時間に外に出たことがないので
心配になって事前にタクシーを予約した。

当日、アパートのロビーに降りて行くと
いつもはホテル然としているロビーなのに
ソファーに夜勤のスタッフが寝そべって仮眠をしている。
予約しているタクシーは来ているか確認してもらおうと
フロントに行っても誰も人がいない。
そのうち、眠い目をこすりながらスタッフが来てくれて、
タクシーに案内してもらうも、タクシーの運転手も運転席を倒して
爆睡していた。(^_^;)

なんとか車に乗り込み早朝の街を走り出すと
いつもはあんなに渋滞している道路もほとんど車もバイクも見ない。
しかし、なぜか人だけは歩いていた。
きっと、近くの公園に朝の運動をしに行く人たちなんだろうな。
いつもと違うハノイの風景を見てなかなか興味深かった。

集合場所で、小型バスに乗り込んで、いざ蓮畑へ。


広大な蓮畑は遊園地の近くにあった。



満開の蓮を期待していたのだが、
それに反してほとんどがつぼみばかり。
ていうか、開いている花なんて見あたらない 汗
曇天のせいだろうか。

蓮の花は蓮茶作りのために収穫される。
竹でできた小船を操る花摘み人が蓮の間を
縦横無尽に行き来して、大きく膨らんだつぼみを
どんどん摘んでいく。


あっという間に小さな船は蓮の花でいっぱいになる。

そんな光景を見ながら、花を探して
前夜の雨でぬかるんだあぜ道を
久しぶりに望遠レンズをつけたカメラを握りしめて歩く。
日が高くなるにつれ、ちらほらと咲いている花が。


ようやくあぜ道から写真が撮れそうな距離で美しく開いた花に巡り合ったのは
蓮畑について1時間半以上たってから。
集合時間ぎりぎりだったが、必死でシャッターを押す。

花の周りだけ空気が済んでいるようにさえ見える。
それくらい清らかで美しかった。


集合場所の東屋では蓮茶作りが始まっていた。
花びらを惜しげもなくむしり取って3人でそれぞれ違う部分を取り出している。
最近はこの東屋で作業をすることはなく、
花を街の店に持ち帰りお店で作業をしているそうだが
今日は特別に写真サークルのためにこちらで
作業をして下さったそうだ。
いつもながらの主催の方の細やかな心遣いに感謝。

このときはよくわからなかったのだが、後で街にあるここのお茶屋さんで
蓮茶を買ったら蓮茶作りについて詳しい資料がついていた。

それによると、おしべの先の葯の部分と
花の内側にある小さな花びらだけが蓮茶作りに使われるとあった。
これが香りの決め手になる部分だそうで、
茶葉にまぶして熟成させることで香り高い蓮茶になるそうだ。
ハノイでも昔ながらのやり方で作った本物の蓮茶は
ほんの数軒のお茶屋さんでしか作ってないそう。


傍らでは丈の長い蓮を葉でくるんで花束を作っていた。

切り花は以前街で買ったら10本で15000ドンだった。
ベトナムは本当に花の値段が安いと思う。

街で買う切花はもっと固いつぼみのもので
なかなか開かないものなのらしいけれど。

蓮畑での撮影も一区切り。
街に戻って朝食とお店での作業を見せてもらおうとしていた私たちに
うれしい出来事が。

突然白いアオザイにノン笠姿のお姉さんが
竹船に乗って畑に現れたのだ。
手には蓮の花束も持っている。
これは主催の方も予期していなかったそう。
これぞベトナムという風景に一同夢中でシャッターを切る。



こんな写真、もう撮れないだろうな。

大量の蓮の花に魅せられ、
少し酔ったような高揚した気分になって家に帰ったのは午前10時。
短時間だがベトナム気分を満喫した朝だった。



とかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ



いい朝だったね。


よかったら、こちらものぞいてみてください。
只今蓮畑の写真を公開中です。