アミ3度めの約束―愛はすべてをこえて | 天下泰平

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〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

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「アミ3度めの約束―愛はすべてをこえて」
【内容紹介】
いよいよクライマックスを迎えた宇宙人アミ・シリーズ。第2巻で異星から来た自分の「双子の魂」ビンカに出会った地球の少年ペドゥリートは、もう彼女なしでは生きられない、彼女と共に地球で暮らしたい、と願うようになる。そして宇宙人アミとビンカと共に、ビンカの両親に会いに行くのだが…。
前2巻と比べて、仲間の救出劇など、ハラハラ、ドキドキの立ち回りが多く、読者は一気に急展開していくストーリーにぐいぐい引き込まれていくだろう。第1巻『アミ 小さな宇宙人』は主人公たちの顔合わせと主題の紹介をするという序盤、第2巻『かえってきたアミ』ではさらに主要な役者が出そろい主題が展開され、第3巻はクライマックス。ここまで読んではじめて、周到に用意された伏線が見えてくる。
全巻を通じてくり返し現れる「愛」という主題も、そのたびごとに厚みと深みを加えてくる。今回、ペドゥリートは理想について学ぶだけではなく、現実と向き合っていくことからはじめ、「愛」の求道者としての研鑚をつんでいくことになる。
差別を生む心のありようとは。「愛」を感じることのできない人がなぜ生れるのか。はては私たちはどこからきたのか。人間はなぜ大きな欠点と神聖な善良さを兼ね備えているのか。すべてのことが諸宗教・思想を統合した大きな世界観の中で説き明かされていく。
心温まる大人のための童話最終話。

 宇宙人アミシリーズの最後の三部作目である「アミ3度めの約束―愛はすべてをこえて」を少し前に読み終えたのですが、これもまた最後にふさわしい、とても重要なことが多く書かれている本でした。

ところで、アミシリーズを読んだ方の中には、恐らく「これは実際にあった話をもとに書かれているのでは?」と思った方も多いと思いますが、個人的には、その可能性は極めて高いと思っています。

というのも、主人公が宇宙人アミに連れていかれた「オフィル星」に関しては、実はリアルの世界でまったく別の人々から同じ名前の惑星の話を聞いています。そのうちの一人は、なんと息子からです。

彼はプレアデスの第七番目の星団にある「レモリア星」という惑星から初めて地球へとやってきた宇宙人(ワンダラー)ですが、この惑星にいた頃にオフィル星にも訪れたことがあったようです。

アミの世界ではオフィル星の人々は、身長が3メートルほどの巨人であり、彼らの起源は地球の古代文明が滅びた際にUFOによって『救済』されて連れて来られた人類の設定になっていましたが、息子から聞いた話も、ほぼ同じ内容であり、それどころか、より詳しいオフィル星やそこの住人の情報も教えてもらいました。他にもオリオンにある「オルフェ星」という脳だけ人間の不老不死となったサイボーグ惑星の恐ろしい話も……。

いずれにしても、この同じ宇宙の次元で存在するのかはわかりませんが、オフィル星というのが実在しているのは確かであり、つまりアミの小説の内容は決して空想の世界ではなく、ほとんどが事実をもとにした小説であると思われます。

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ということで、三巻で出てくる重要なポイントをいくつかご紹介します。

というより、三巻は第9章「シャンバラ」に伝えたいメッセージがすべて要約されており、この章の舞台はUFOに乗って入った地球のヒマラヤ山脈の地下都市(シャンバラ)となっています。

ここで、主人公達は、地底人のシルクという名前の人間と出会うわけですが、そこで主人公達と地底人シルクの面白い会話のやり取りがあります。

まず、主人公達が「あなたはどの惑星からきたのですか?」と尋ねると、シルクは「わたしは宇宙人ではなく、地球人です」と答え、いきなり主人公達を驚かせます。

そして一つの例え話を出して、主人公達に人類創世に関わる重要な話をしました。

“ きみたちのような世界に住んでいるひとたちの中で、砂漠とかひとを寄せつけないさびしいところへ、自分たちの家族をひきつれてうつり住んでいくひとたちがいる。彼らはまず、その地に水をひき、穀物の種をまき、動物を飼育し、子どもを増やしていく。そして、労力と時間をかけて、住めるような場所をつくりあげていく。もっとあとになってから、その近くに別の家族が住みはじめる。だんだんひとが増えてきて、村ができ、町が、そして都市ができる。以前にはまったくなにもなかったところに、たくさんのひとが住める都市をつくりあげた。彼らは開拓者たちだよ。
 そうして、国家ができあがってくるにつれて、政府は、たいていひとのまったく住んでいない地区の開拓を進めるために、資金を出して開拓者を援助したりするものだ。国は大きくなればなるほど、もっともっと大きくなろうとするものだからね。これは人生に、人間の心に内在している傾向だよ、より大きく、よりひろがるように、より多く手に入るように、よりかんぺきに、より住みやすくなるように。それから自分たちの子孫にとってはもちろんのこと、それ以外の人々にとってもますます住みやすくなるような可能性をのこしてあげるために。
 文明世界の宇宙親交は、もっとも高い階級水準の意思にしたがって、すべては神聖なる計画のもとに、数百年ものむかしから、たくさんの惑星惑星(ほしぼし)に生命の種をまいてきたんだよ。
宇宙親交は、さまざまな種の知的な人類からなりたっている文明なんだよ。その中には、ずっと古いむかしからわれわれと同化している種もあれば、同化してまだ歴史の浅い種もある。すべての文明が、進化したとみとめられるための条件を満たして、一定の基準まで達したときには、われわれのメンバーとしてむかえられるんだよ ”

アミによると、この「一定の基準」というのは、「国や国境をなくし、すべての国家や民族がひとつにまとまり、その惑星全体が、世界政府によってまとめられたひとつの国に変わること」であるようです。

これだけ聞くと、現在の不良星界である地球で進行している「ワンワールド」と勘違いされそうですが、当然ながら本当の「ワンワールド」とは、これとはまったく別のものです。

前者の「ワンワールド」とは、いわゆる300人委員会などの陰謀であり、新世界秩序、すなわち一部の支配者による地球人類家畜化計画のことですが、本当の「ワンワールド」とは、宇宙の基本法である「普遍的な愛」にぴったりと適合した世界政府の誕生であり、これが実現できれば、もう社会から不正も苦悩もなくなり、その文明は宇宙親交のメンバーとして受け入れられるようです。

これについては、実は息子からもくどく説明されました。「地球の所持者は地球である」と考えている彼らにとって、この国境のある現在の地球のシステムは非常に違和感があるようです。

そして、やはりアミと同じように何をするにも“ 愛がすべての基準 ”であることも強く主張していました。

それはさておき、地底人シルクの話は続き、こういった地球のような惑星が宇宙親交のメンバーに受け入れられるようになると、次のステップとして別の任務が与えられるようです。

“ そうして受け入れられた文明は、宇宙親交の援助を受けながら進歩、発展していき、ある水準に達したときには、任務をあたえられるようになる。こんどは自分たちが、まだ知的生命のいない世界の生命を改良し、援助していくんだよ。
 任務にあたって銀河系当局は、そこではたらく種にふさわしい重力をもつ、若い惑星を割り当てる。彼らは基地をつくり、それから数千年、数万年もそこに住むことになるんだ
 きみたちは、われわれとちがった時間の観念をもっている。
 数百年まえ、わたしの民族はこの世界にやってきた。さいしょに軌道(に乗った)基地をつくり、そして地底都市をつくった。そしてここにうつり住み、そこからはっきりとした目的のもとに、生態系を改良する仕事にとりかかったんだ。もうすでに生存していた種に変化をあたえたり、新しい種をわれわれの遺伝子研究所で創造したり、別の世界からつれてきた種を地球の環境に適応させるようにしたり、それから気候や海にかかわるものにも手を入れたりした。
 われわれの民族はもともとは宇宙からきたけれども、わたしをはじめ、ここにいる大部分のひとたちは、この惑星に何世代にもわたって長く住みつづけている家系に属している。だからちょうど、みずから切り開き、たがやし、暮らしている農場を農民が愛するように、この地球をとても愛しているんだよ。なにより、この美しい世界は、われわれの先祖やその子孫、つまりわれわれじしんが住んでいるところだ。だからわれわれは、自分たちを地球人であると心から思っているんだ。われわれのほうが、きみたちよりもずっと長く、この地球に住んでいるんだからね ”

この話を聞いた地上人(?)である主人公は、とても重要なことに気づきます。

そのときぼくは、彼らがぼくたちを“スパイ”することをとうぜんとしているのを、はじめて理解できた。だって“侵入者(インベーダー)”は彼らじゃなくて、ぼくたちなんだから……。

さらにシルクの話は続きます。

“ そうやって、サルの進化を手だすけしたんだよ。なぜなら、人類の祖先となるのはサルなんだからね。
 現在の人類は、交配によって創りだされたんだよ。われわれの研究所で、地球のサルの遺伝子と、よその惑星からやってきたわれわれの遺伝子とかけ合わせて。
 そして新しくたんじょうした人類がちゃんと生きのびていけるように、ウマだとかラクダだとかゾウだとか、ニワトリやイヌといった、あとあと人類の役に立つような動物たちを創ったり改良したり、米や麦やトウモロコシや、いろいろなくだものを創ったりしたんだよ。
 地球の人間を創造した目的は、新しい種の人間を創り、のちに、その人間が親交に入れる水準まで進化したときに、それに協力できるようにしてもらうためだ。きみたちが考えるように<宇宙大戦争>に協力してもらうためではなく、数えきれない文明化のための仕事や銀河系生命の改良に協力してもらうためなんだよ。
 ひとたび同化してしまえば、宇宙親交から科学的、技術的、精神的な援助が受けられる。そうするともう、苦悩や不安や死を永遠に過去のものとすることができるんだよ ”

現代人類が誕生した背景については、過去に何度もこれと同じことをお伝えしてきました。
また地球人類の創世の目的は、決して奴隷として創造したのではなく、地球人類も大いなる意思による宇宙規模の壮大なプロジェクトを一緒に遂行して欲しいからとなります。

果たして地球人は、この期待に応えることができるのでしょうか。これから先の地球はどちらの「ワンワールド」に進むのでしょうか…。今のままでは、どちらに進むのかはわかりきったことであり、これから大きく方向転換をする必要があります。

そのためには、人間の「欲」という存在の在り方が、非常に重要になってきます。

「欲」と聞くと、通常はマイナスのイメージがありますが、これが自己を成長したいための欲であればプラスに働き、地球を良い方向へと向かわせます。これが我欲となるとエゴとなってマイナスへと働き、これは今の1%の支配者と99%の奴隷のワンワールドへと進みます。

この「欲」を解消するために、この世や地球のシステムは存在しているのもありますが、もう時間がないので、来世に持ち越す前に、いかに今生で「欲」「執着」を人類が手放せるかがポイントになってきます。

これらは「愛(自己愛)」が不足していると発生してくるので、逆にいえば「欲」「執着」を手放せると、愛情タンクも満タンとなって自己の成長や世のため人のために生きられる人間となりますが……まぁ、この辺の話は説明が難しいので、また別でお伝えします。まずはなるべくエゴをなくすこと、そして自分を認め許すことが重要となってくると思います。

とにかく地球と地球人が次の水準(優良星界)に達することを心より願っていますし、タイムリミットまでに、やれることをやるのみです。そして、これが実現できるかどうかのキーは日本人にかかっています。


03

優良星界人の暮し
優良星界人達は 己自身を知るが故に 必要以上のものを欲せざるなり
常に過不足なく物資は補給され 悉(あら)ゆる物資は
天与の物として大切に使用するが故に 不必要な物の生産は為さざるなり
故に実働時間は僅少(わずか)なり 是、恒久に恵み有る所以(ゆえん)なり

聖なる大地より得たる生産物は 生産地より加工地へ
加工地より消費地へ 流れの如く運搬されん
人々は無欲の心にて暮すが故に 唯一人も奢侈(しゃし)に流れる者なく
互いに相手を尊重するが故に 唯一人も驕傲(きょうごう)の心を起す者なく 
互いに相手に信愛を以て尽すが故に 唯一人も不信の心を起す者なきなり

人々は唯、相互信頼の基盤のうえに暮すが故に 通貨・貨幣の必要性なく
盗難の起る心配もなく 貴金属・宝石類偏重の気風なく
金融機関等無論存在しなきなり

人々は己(おのれ)のみを利する事を慮(おも)わざるが故に
一切の営利事業なく 如何なる法人組織もなく 
如何なる労働組合も存在しなきなり

彼等は一なる大神様に対し奉り 絶対の信を措(お)くが故に
宗教等の必要性は何(いず)れにもなきなり

恒に感謝の心は暮しと共に有るが故に また宜しからぬ願望を懐かざるが故に
神社・仏閣・礼拝堂等何処(いずこ)にも存在しなきなり

彼等は利他愛を以て生くるが故に 道徳・戒律など
自他を束縛する何ものもなきなり
優良星界に於ける教育は是すばらしきなり なれど是その星に依りて様々なり
其の星、優良星となりて若き場合 学校教育に類似せるものあり
其の星、優良星となりて幾千年も経たれば 既に読書、記憶の必要性殆どなきなり
其の星、優良星となりて幾万年も経たれば 教育の如き余情すら発見出来ざるなり

優良星となりて若き星々の住民は 先ず宇宙の理を学ぶなり 
次に宇宙科学を学ぶなり

優良星となりて幾千年の星々の住民は 先ず高度な宇宙の理を学び
次に実施にて多くを知るなり

優良星となりて幾万年の星々の住民は 先天的に宇宙の理を知るが故に
暮しと共に必要なるもの悉(ことごと)く理解するなり

彼等は常に精神感応に依りて為し 高度なる理性と倶(とも)に有る故なり
その理性の源泉は 一なる大叡智者に対する 絶対信頼の超意識に基くなり
故に完全に発達の遂げたる楽園には 既に如何なる教育の必要性も無きなり

彼等優良星人達は
 その暮しが学びなり その暮しが愉悦なり その暮しが楽園なり
 その暮しが愛の実現なり その暮しが友への奉仕なり 
 その暮しが大神様への功績なり その暮しが科学する心なり
 その暮しが生命と共にあり その暮しが法則と共にあり
 その暮しが宇宙の理なり 
 
彼等は「宇宙の理」と偕(とも)に在るが故に 己自身に対し強く生き
善悪を超越して正しく生き 笑貌(しょうぼう)を以て明るく生き
信頼と互譲の麗(うるわ)しき心なるが故に 我なく
競うことの愚かさを知るが故に 宜しからぬ欲心なく
人類皆一体なる真理を悟るが故に 皆仲良く相和して
森羅万象悉く 宇宙創造の大神様より発したる 大愛の波動の変化なるを悟るが故に
無限の感謝と共に暮すなり