ほっこり系の味わいです。 | Barca~日本橋でトラットリアを!

ほっこり系の味わいです。

どうも、くっしーです。
ごきげんよう、

巷と私の心と財布に木枯らしが吹きました、
いよいよ冬突入でしょうか。
私の春は何時訪れますか?

こんな日は何か温かみのあるワインが飲みたいですね。



こんなのがいいでしょう。
「フェッリーネ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア」

イタリア半島の“踵”プーリア州のワインです。
先日の別のワインを紹介しましたね。
その時にも触れたと思いますが、
元々大量生産安ワインの地域でした。近年になり実力派のワイナリーが出始めましたよ、
という話でした。

このフェッリーネもそんな一軒です。
マンドゥーリアという土地は海に面した土地で、
夜には海風により涼しくなるので、
ブドウの成熟もゆっくりと進み、
ただ濃いだけのワインとは違った複雑さ、エレガントさ、といった表情も楽しめます。

ブドウ品種はプリミティーヴォ100%。
そしてこの品種、
アメリカワイン好きにとってもなじみのある品種なんです。

ジンファンデルというブドウ品種ご存知ですか?
カリフォルニアで主に造られているのですが、
その原種がこのプリミティーヴォであるとされています。

ジンファンデル、個人的には正直苦手です。
ガッツリ濃厚に造ったものは一口でノックダウンされます。
以前もアルコール度数16度近いものを一口だけ頂きました。
一口でごちそう様させて頂きましたが。

……ジンファンデルはさておきです。

このプリミティーヴォ、果実味の豊かな品種です。
よく熟したチェリー、カシス、ラズベリー、ブルーベリー、
胡椒などのスパイシーなニュアンス。
樽熟成のカカオやバニラの甘い香り。
タンニンはまろやかで全体をまとめる酸味もきちんとあって、
樹齢40~90年の古木から造られるワインは、どこか優しく、温かみがあり
飲んでいてほっとするような、まさにこれからの季節にピッタリの味わいです。

ゆっくりとグラスの中で現れるいろいろな表情をお楽しみください。