産後1ヶ月を迎えた、我が家の二男。
穏やかな顔立ちが、大阪の福の神・ビリケンさんに似ているとか言って、夫婦揃って足の裏をナデナデしていたのですが…
ここ数日で、現役最高齢で引退された棋士・ひふみん(加藤一二三さん)に似ている説が有力となってきました。
いずれにしろ、ピースフルでよろしい(笑)
それでは、今夜もお送りします。
【Light in the Dark】第93話です。
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2014年、春。
自宅サロンのオープンに向けて、まず自宅という環境は整ったし、必要と思われる資格も取った。
人脈も、徐々にできつつある。
あとは、今の仕事を後任者にしっかり引き継ぎ、退職までに、やれることはやっていこう。
思えば、この職場では、本当に多くの出会いと別れがあって、他では得がたい経験をたくさんさせてもらった。
道内・東北エリアの同期たちとの出会い。
お腹が痛くなるほど笑って、脱水症状寸前まで涙を流した、2度の仙台での研修。
適切に指導してくれた、または反面教師となってくれた上司、仕事のやり方と遊び方を教えてくれた先輩、私をサポートしたり愚痴を聞いてくれた後輩。
異動の多い職場ゆえ、数え切れないほどたくさんの人にお世話になって、私なりに成長したんだと思う。
そして、毎月ちゃんと働けてお給料が入ってきたから、何とか生きてこれたし、セラピストになるための学びも積み重ねることができた。
事務の仕事は向いてないってわかったけど、パソコンは、最低限なら使えるようになった。
17年の間に、実家が差し押さえられて、両親が離婚して、自分も3回ほど苗字が変わって(結婚→離婚→再婚)、流産して、セラピストになると決めて…
思えば、激動の人生すぎて、ずっと心が乱れっぱなしで、落ち着く感覚なんて知らなかった。
退職する段階にきてやっと、地に足がついてきたというか、人生の方向性が見えてきたような… そんな感じ。
もし、この職場に入ってなかったら、どんな生き方をしていたんだろう?
果たして、セラピストとして生きるという選択肢にたどり着いていたかな?
そういえば、さんざん傷つけ合った元夫との出会いも、この職場だった…
彼との出会い、そして別れがなければ、多分、私はセラピストを目指していない。
離婚に至るまでにボロボロになった私の心をじんわりと癒し続けてくれた、アロマセラピーとカラーセラピー。
出会えて、よかった。
どの出会いひとつ欠けても、今の私はいない。
…すべて、大丈夫だったんだ。
たくさん泣いて、怒って、失望して、死にたくなるほど苦しんだ日々が、私にセラピストとして生きる決意をさせてくれた。
正直、17年の間に何度も『もう辞めたい!』って思ったけど、逃げるのでもあきらめるのでもなく、明確な別の目的を持って、この職場を後にすることができる…
ありがとう。
そして、さようなら。
自分に自信を持てなかった私。
そして、そんな私の、遅れてきた青春時代。
これからの人生は、きっと明るい。
ここまで、いろいろ乗り越えてきたんだから。
大丈夫。
大丈夫。
きっと、うまくいく。
〜第94話につづく〜