はじめ人間
劇団 「前回の記事では、CSさんが2014年の日本国宝展の波動体験から
時代によって日本人の意識と波動が変化している事を実感した。
とりわけ縄文時代と弥生時代の変化は全く別物の波動と言えるレベル
でありその原因として、
狩猟文化(=縄文時代) →1万5千年
農耕文化(=弥生~現代)→ 5千年
の転換にある。
それに加えて西洋には牧畜という日本には無かった文化があり、
西洋人は牧草地という広い空間に家畜を放して支配する生活を
何千年も続けてきました。
それが〈狩猟→農耕〉しか経験していない日本人と空間支配能力において
決定的な差を生んだわけです。
と結論づけたわけですね。」
CS 「そうです。」
「わたしはよく、
何で日本人はこんなに平和ボケしているのかな?
とよく思うのですが、
その原因は
①島国で他国の侵略を受けた経験が少ない事の他に
②牧畜が根付かなかったため。
にあると考えています。」
劇団 「それはどういう事ですか?」
CS 「まず、牧畜を〈野生の動物を飼い慣らして家畜として使用する〉という意味で
定義すると、最初に家畜化された動物って犬なんです。」
劇団 「それについては『犬は人類最古の友人』なんて言葉を聞いた事があります。」
CS 「ベルギーのゴイエ洞窟からオオカミイヌの化石が発見されていて、3万6000年前には
既に犬を家畜化したとされています。」
「こうして狩猟時代にも人類は犬を利用して狩りを行っていたわけですが、これが現在の
繁栄の礎になったという説があるんです。」
劇団 「と言いますと?」
CS 「現世人類(ホモサピエンス)と同じくホモエレクトスから進化したネアンデルタール人は
人類よりもはるかに強靱な肉体を持ち脳の容量も多かったらしいのですが、3万年前に
突如、絶滅してしまいました。」

CS 「その原因は考古学上の大きな謎なのですが、4万5000年前にヨーロッパ大陸に
移住したホモサピエンスと競う能力が無かったと考えられています。」
「その競争に敗れた理由の1つとして、犬を利用して集団的な狩りを行う人類の祖先に
生存空間を奪われたという説があります。」
「実際に、犬の家畜化が始まった時期からマンモスなどの大型動物の化石が
人類の居住地から発見されるようになっているんです。」
劇団 「犬がキーワードなんですね。」
CS 「そうです。犬の家畜化は確実に人間の空間支配能力を高めたと思います。」
「例えば、普段、街中を歩いている時は大体、自分の前を歩いている人の背中くらい
しか見ていません。」
「ポケモンGOをしている連中はスマホの画面しか見ていないくらいですから。」
劇団 「確かに言われてみれば、そんな前の方は見ませんね。」
CS 「せいぜい、赤信号を待っている時に道路の反対側にいる人を見るくらいです。」
「それが犬が介在すると違ってくるんです。」
「わたしは中学生の時に犬を飼っていたのですが、ある時、自宅から歩いて30分くらいの
草野球場や池がある広い公園まで連れて行って、犬のひもを外したらあっと言う間に
遠くまで駈けて行った事がありました。」

劇団 「広い場所で犬も喜んだんでしょうね。」
CS 「それがいつまでたっても戻ってこなくて、
あれっ、犬どこ行った?
と広い公園の中を2時間くらい探し回って、
道路に出て車に轢かれちゃったのかなぁ・・・。
としょんぼりして家に帰ったら、玄関横の犬小屋に犬が戻っていて
何事もなかったかのように昼寝しているのを見た時は、
この野郎!人が心配して探し回っていたのにスヤスヤ昼寝しやがって!!
と心底、腹を立てたものでした。」
劇団 「(笑)」
CS 「ただ、犬を探し回っていた時に、
普段、首輪に繋いで散歩している時は一緒に歩いて目の前を見ているだけなのに、
ひもを外して自由にすると、こんなに犬って活動範囲が広くなるんだなぁ。
と驚いたのを憶えています。」
「ですから、人類の祖先達も初めて犬が狩りに加わった時に、あっと言う間に犬が遠くまで
駈けていって獲物を見つけて吠えているのを目にして、
犬が加わると自分たちが狩りをする空間がこんなに拡がるんだ・・・。
という事を肌で感じて驚いたと思います。」
劇団 「確かに、フランスで多発テロが起きた時もニュース映像に捜索犬が映っていました。」

「捜索犬がいるといないでは、爆発物や実行犯を捜索できる範囲はかなり
違ってくるんでしょうね。」
CS 「また、犬を狩りに使うという事は、犬を訓練、調教するという行為に繋がります。」
「自分の種以外の動物を訓練・調教するという、自然界で人類のみの行動様式が
生まれたわけです。」
劇団 「なるほど、そう考えると犬を牧畜化した事によって、
①人類の活動範囲が一気に拡大した。
②犬を訓練する過程で、人間が他の生物を管理するという
新たな概念が生まれた。
により人類の空間支配能力がさらに強化されたわけなんですね。」
CS 「そして、人間は牧畜化した犬を利用して、さらに他の動物の牧畜化を始めた。」
「いわゆる放牧です。」
劇団 「確かに『アルプスの少女ハイジ』みたいに、牧草地で山羊や羊を放しているシーンでは
必ず牧羊犬が出て来ますね。」
CS 「現代でペットとして飼われている犬も元は牧羊犬の品種が多いです。」

CS 「放牧って、一見すると犬と羊が一緒にいるのどかな風景にしか見えないのですが
よく考えると、
①人間が犬を訓練・管理して支配し、
②さらにその犬を利用して羊や山羊を管理させる。
支配の二重構造なんです。」
劇団 「自分(人間)が管理している種(犬)に、さらに他の種(羊・山羊)を管理させる事に
よって両方を支配しているわけですね。」

CS 「これが人類の空間支配能力をさらに進化させたわけです。」
「今では当たり前のように思えますが、この二重支配のシステムを考え出した人間は
天才だと思います。」
劇団 「確かに、一見すると当たり前の物事をよく考えてみるとそこには深い意味があるんですね。」
CS 「神秘行も同じで日常の感覚を深く感じ、現実の出来事から意味を読み取る事が出来る
人間だけが真の意味での神秘行を達成できるとわたしは考えています。」
「お題目のように、
『ボクはクンダリニー覚醒を目指してます!』
とか、
『必ず大周天を達成します!』
などと唱えて神秘体験のみを追いかけている人は結局、何も得られないんです。」
劇団 「話は戻りますが、先ほど出て来たネアンデルタール人ってホモサピエンス(現世人類)
とは波動的に何か違うんですか?」
CS 「ネアンデルタール人の波動にシンクロして伝わってくる感覚を一言で表現しますと、
高級ゴリラ
って感じですね。」
劇団 「高級ゴリラ(笑)」
CS 「わたしがチンパンジーとかゴリラなど類人猿の波動にシンクロすると、自然と
ウホウホ言いながら肩が上下に動き始め、同時に歯をむき出しにして感情を
表している感覚が伝わってきます。」

劇団 「まさに類人猿ですね。」
CS 「たまにストレス溜まりまくりのヒステリー女がこういう波動を出していますが。」
劇団 「(笑)」
CS 「それはさておき、ゴリラはチンパンジーよりは多少落ち着いているのですが
基本的に人間のような知性の存在は感じません。」
劇団 「ネアンデルタール人は違うんですか?」
CS 「ネアンデルタール人もウホウホ言っている感じはあるのですが、類人猿よりは
感情の発露がマイルドな感じがします。」
劇団 「それが高級ゴリラだと。」
CS 「仙道研究家 高藤聡一郎氏著『仙人になる法』の中で以下のような記述があります。」
われわれの性欲は、自律神経の中枢である視床下部の働きにより、引き起こされる。
これを意識作用として現わすのは、本能の座・大脳辺縁系である。
ところが男性の場合(動物の雄も同じ)知性の座である大脳皮質が、ここに強いコントロールを
かけている。
つまり、男性の場合、知性の高さと、性欲は反比例するわけだ。
例えば、日頃、知的仕事に従事する人は、一般に性欲が強くない。
逆に、あまり頭を使わない仕事に従事している人は、性欲がさかんである。
もちろん、体力の問題もからむから、一概にはいい切れない。
ただ、性欲の抑制という点では、知的な人ほど、これをよく行なっている。
女性はというと、ほとんど大脳皮質のコントロールをうけないという。
もっぱら本能に振り回されるというわけだ。
これも当然で、女性の場合、男性以上に性殖機能が種族保存にかかわっているからだ。
とにかく意識を高めていくと、性欲をコントロールできるということだけでなく、もっとつっ込んで、
その中枢である視床下部を制御すると、気が、完全に精(性エネルギー)に変わらなくなることも、
経験的につかんでいた。
このあたりを、仙道では次のように表現しているので、参考までに書いておく。
「小周天のあと、泥丸や丹田で、温養をしていると、光が見え出す。やがて、この光は回り出し、
丸い塊に変わる」
これを小薬といい、万病に効く薬という。
この段階のあと、大薬というものが発生する、と同時に、男性なら、馬陰蔵相という状態になる。
劇団 「大脳皮質によって視床下部を制御すると気が精に変わらなくなり、小薬・大薬が出来る
という高藤氏の記述は興味深いですね。」
CS 「これもわたしなりの考察はあるのですがそれはさておき、わたしがネアンデルタール人の
波動を類人猿よりマイルドに感じる理由は、
歯をむき出しの類人猿よりは、ネアンデルタール人の方が大脳辺縁系に対する
コントロールが働いて本能に抑制をかけている事にあるのかも知れません。」
劇団 「なるほど、大脳皮質が類人猿よりも働いているからウホウホ度も違ってくる
わけですね。」
「じゃあ、ホモサピエンス(現世人類)の波動にシンクロするとどういう感じなんですか?」
CS 「ホモサピエンスはネアンデルタール人に較べると前頭葉にエネルギーが集中している
ように感じます。」
「前頭葉は、思考、判断、情動のコントロール、コミュニケーションといった高度な分析・
判断を司るとされていますから、ホモサピエンスが生き残った理由は前頭葉の違い
なのでしょうね。」
劇団 「なぜ、そんな違いが生じたのでしょうか?」
CS 「一説では、ホモサピエンスは声帯と長い咽を使って色々な言葉の発声が可能だったのに対し、
ネアンデルタール人は短かったので簡単な意思疎通しか出来なかった。」

CS 「そのため狩りの際にも言葉によるコミュニケーションを密に取る事が出来ず、
加えて言語による思考能力が発達しなかったせいで計画的に狩りを行ったり、
自分たちが得た知識や技術を後の世代に伝える事が出来なかったわけです。」
「これが結果的に、前頭葉が発達し文化技術を発展させ続けた現世人類との
生存競争にネアンデルタール人が敗れた原因となったのでしょうね。」
劇団 「人類の祖先達は言語を獲得して脳内思考空間を拡大する事によって、
結果的に空間支配能力を高め生き残ったという事でしょうか。」
CS 「そうなります。」
劇団 「それに対して高級ゴリラのネアンデルタール人は人類に駆逐されて絶滅して
しまったんですね。」
CS 「それはどうなんでしょうか。」
劇団 「と言いますと?」
CS 「わたしはネアンデルタール人の波動にシンクロすると、『はじめ人間ギャートルズ』の
ドテチンのイメージが浮かんでくるんです。」
ドテチン↓ ゴン↓

劇団 「ドテチン?」
CS 「ハイ、人間の言葉をある程度解する高級ゴリラのような存在です。」
Wikipediaより
『ギャートルズ』は、架空の原始時代の原始人たちが繰り広げる、大らかかつ突飛な
日常を描いた園山俊二原作のギャグ漫画である。

ドテチン(声 - 立壁和也)~ゴンの相棒の類人猿

顔は怖いが、おとなしく、ゴンに対しては優しい。
かなりの馬鹿力の持ち主だが、彼も父ちゃん同様、強さが全く一定していない。
他の動物の言葉も解するため、ゴンのために通訳をすることがある。
劇団 「へーっ、初めて見ました。」
CS 「わたしは小学生の頃にアニメを観ていた時、子供心に
このドテチンってウホウホ言っているけど、人間の言葉は理解しているから
ゴリラでもないようだし何者なんだろう?
と不思議だったのですが、ネアンデルタール人とホモサピエンス(現世人類)は
1万5千年ほど生存時期が重なっていますから、
実は、ドテチンの正体はネアンデルタール人だったと推理しています。」
劇団 「一方的に人類に駆逐されたわけじゃないんでしょうか?」
CS 「中にはドテチンとゴンのようにお互い仲良く共存していた例もあったのかも
しれませんね。」

つづく
※次回の記事更新日は8月10日になります。