(前回の関連記事は「霊体セールスマン 」です。)
波動マイレージ
前回の記事では、人に意図的に憑りついてエネルギーを吸収する
「霊体セールスマン」について説明しました。
わたしから見ると、「わたしには大日如来がついています。」と
頑強に主張し続けたSさんは霊体セールスマンにやられた
タイプです。
ただ、こういうタイプってスピリチュアル系の人たちを
見ているとよくいます。
神秘行というものは一言で言い表せば、
自分以外の非物質的存在とつながって必要な情報や
エネルギーを得ること。
です。
そして、そのつながりを意図的に作り出すものが
伝授(アーチュメント)となります。
マントラや真言、祈祷もなども同様で、伝授(アーチュメント)ほど
直接的ではありませんが、特定の霊的存在とつながりを強める
方法です。
熱心に1つのマントラを唱え続ければ続けるほど、霊的存在との
つながりが強固になります。
これは例えるなら、マイレージの制度に似ています。
公共料金の引き落としやショッピングなどで、1枚のキャッシュカードを
集中的に利用して得られたポイントをマイルに交換する。
ポイントが増えてマイルが貯まれば貯まるほど航空会社の評価が
上がり、取得マイル数により会員のグレードも「一般」、「プレミア」と
上級になるほど様々な特典やサービスを受けられるようになります。
波動の世界も同様で、マントラを熱心に唱えてマイルを貯めれば、
属している波動世界での霊的なグレードが上がり、現実生活にも
変化が生じます。
同時に本人自身のオーラ(波動)も変わっていきます。
これは、キャッシュカード自体が、獲得ポイント数と使用年度など
実績の蓄積に従い、
「グリーン→ゴールド→プラチナ→ブラック」
と変化していく様に似ています。
※
上記の文章で、わたしが「非物質的存在」「霊的存在」と言葉を
使い分けていることに気が付いて、両者の言葉の違いを正確に
理解できる人がいたら、 その人は神秘行が一定のレベルに
達していると思います。
こう考えると、伝授(アーチュメント)、マントラや真言、
祈祷を行うことは神秘行の原則に適っています。
ただ、現実には問題が生じるケースが圧倒的に多いです。
その1つが、Sさんのように大日如来の伝授を受けたのに、
逆に霊体セールスマンと繋げられてしまったケースです。
このように伝授(アーチュメント)は効果も大きい替りに
しくじった時のリスクも大です。
それでは、マントラや真言なら大丈夫か?と言えば、
これまた微妙です。
その好例が記載されている記事があります。
以下は、仙道研究家 高藤総一朗氏の著書
「現代中国の仙人」からの抜粋です。
台南県の新化というところに古くから名高い仏寺がある。
住職は若い尼さんで何人かの女の弟子をおいている。
この寺の尼僧は、皆、名前の頭のところに照という
称号をつけることになっている。
それゆえ弟子たちはそれぞれ、照燈、照祥、照慧、照珠、
照上と称していた。
住職本人が若いから、いきおい彼女らも若く、みな二十歳
ぐらいである。
普通、彼女らは寺の裏山で果物や野菜を植え、自給自足の
生活をしている。
環境はまことによく、生活も単純で修業にはもってこいである。
10~20代の女性だけの尼寺というのは、日本ではちょっと
考えられないですね。
それでも、わたしが雑誌を立ち読みしていると、美少女だけが
集まった館に主人公の男が1人だけそこに住むみたいなマンガを
よく見かけるようになって、
(これを書いている作者って、よっぽど女にモテない奴
なんだろうなぁ。)
(朝から晩まで部屋にこもって美少女の絵ばっかり
描いているんだ。)
(こんなのやめて、街に出て女に声でもかけないと、
この男の人生はダメになるんじゃないか。)
と思ったりします。
しかし、よく考えてみたら、作者は作品が売れて生活が多少なりとも
潤っているわけで、一番問題なのは、この手のマンガや、美少女アニメ、
ゲームに没頭してろくに勉強も仕事もしていない男たちなんでしょうね。
まぁ、別に本人たちがそれで心底満足してれば、
余計なお世話なのでしょうが。
ただ、そういう作品もネタ切れしたら、
「美少女だけで暮らしている尼寺に主人公の男一人が
住むようになった。」
なんてものが出てくるのかもしれません。
この弟子の中の照慧という尼僧は、高校を卒業してのち大学に入った
のにかかわらず、仏道を志し、家を飛び出して尼になってしまった
変わりダネである。
彼女の家はかなりの金持ちで、心配した両親は早速家に戻ってくれと
説得に来たが、彼女はガンとして聞き入れなかった。
多感な照慧にとって、俗世間などはどう見てもウス汚いだけの世界で、
仏門以上に清浄なものがあるとはとうてい考えられなかった。
年こそ若かったが照慧の精進ぶりはめざましく、時には異常とも
思えるほどだった。
お金持ちのお嬢様で甘やかされて育てられて、その上、俗世を
薄汚いものだと考え 「自分は特別だ。」という根拠もない意識を
持った、スピリチュアル系によくいるタイプの女性だと思います。
ある時、照慧が自分の房で瞑想にふけっていると、突然目の前に
光が見え、やがて仏が現われて昼をあざむくほどの輝きを放った。
虚空には瑞雲がたなびき、その上を手に数珠を持った弥勒仏が
歩いてきた。
中国の弥勤仏は、日本の寺にある同名の仏像とはだいぶ違った
形をしている。
顔は円く、福相でいささか太っていて、太鼓腹がデーンと
つき出している。
それにいつも笑ったような顔をしている。
どちらかというと日本の布袋様によく似ている。
さて、弥勤仏が現われたのを照慧ははっきりと見た。
意識もとてもすっきりしていた。
この弥勃仏は彼女の方を向いて合掌し、仏号を一度となえると
すぐ見えなくなった。
ちなみに台湾の弥勒仏ってこんな↓です。
なんかスゴイですよね。
アップで見るとさらに迫力。
ちょっと似てます。
他にもいろいろバリエーションがあって、
こちらは人間っぽいというか、
「将軍様」って感じです。
こっちは金もってそうな新興宗教の教祖っぽいです。
「足の裏、綺麗にしてますかーっ!?」
とか言いそうです。
それに比べると日本の弥勒仏は、
あんまりお金呼び寄せそうな
雰囲気はないですね。
でも枯れた感じがgood!です。
他にはこんな弥勒仏もいます。
両者↑↓とも純アジアン・テイストないい表情してます。
これ↓はあんまり似てないかな?
でも、いい感じの写真ですね。
これはTBSアナの小林悠です。
わりと好みのタイプなので載せました。
後半は、みうらじゅんみたいな内容になって
しまいましたが、次回は高藤氏の文章の
続きを紹介します。
※連絡
YAHOOOメールの通信障害のため、わたしからの
返信メールが届かないケースがちらほら出初めて
います。
その間、送信したメールのデータも復活しないそうです。
今までわたしにYAHOOOメールアドレスで連絡を
取って来た方は、今後はGmailで送信していただく
のが一番確実だと思います。
(携帯のメールアドレスもブロックされることが
よくあります。)
※次回の記事更新日は10月10日になります。

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