どのレベルで波動を読むか?
前回の記事では、わたしがレシートを通して店員の波動を
読んだ体験について書きました。
レシートに店員の波動が封入される原理は、ICレコーダーに
会話音声が電子的な信号に変換されて、半導体メモリに記録
されることに似ています。
記録された時点の本人の情報の一部が、レシートに記録される
わけです。
要するに、その時に本人が怒っていれば怒りの波動が封入
されますし、本人が喜んでいれば喜びの波動が封入されて
います。
その封入された感情も、日常意識というよりは、潜在意識に
近い感情になります。
例えば、ここに25歳のアパレル・ショップの女性店員Aさんが
いるとします。
彼女は仕事熱心で愛想もよく、お客さんに対するサービスも
行き届いています。
しかし、業界全体として、年々、ネットショップの売り上げが
拡大している状況下で店舗の売り上げは下降気味です。
おまけに現在勤めているショップには〈個人売り上げ目標〉が
あり、彼女にかかるプレッシャーも大きくなっています。
すると、彼女の潜在意識には、
(しんどい・・・。もう、この仕事辞めようかしら。)
と不安感が生じています。
しかし、仕事熱心な彼女はそういうマイナスの感情を振り切って、
(いや、今は自分にできることを精いっぱいやろう!)
と自分に言い聞かせて仕事に励んでいます。
ここで、わたしが上記の店舗をぶらっと訪れて服を見ていたら、
彼女から声をかけられて、その接客態度も気に入り商品を
購入したと仮定します。
その後、わたしは前回の記事に書いてあったように受け取った
レシートを2つ折りにして財布に入れ、帰宅してから他のレシートと
共に波動を読んでみます。
過去に上記のようなショップ店員の波動を読んだ経験から
類推すると、レシートの波動を読んだ私は、
(沈み込むような落ち込んだ印象のエネルギー)
(問題を抱えて考え込んでいる。)
(しかし、エネルギー自体は弱体化していない。)
(おそらく20代の若い女。)
という情報を得ることになると思います。
そして、レシートの記載を確認して、これは愛想のいいショップ店員の
波動だとわかります。
すると、わたしは
(彼女はずっとニコニコしていたし、別にそんな不安そうな
表情には見えなかったなぁ。)
と感じるでしょう。
こういう場合、わたしは続けてレシートの波動を通して彼女の
日常意識レベルの情報にシンクロします。
すると、先ほどとはまた違う感覚が伝わってきます。
興味深いのは、日常意識にシンクロすると肉体的な動作を伴う
反応がでたりすることです。
わたしは以前、東京在住の男性受講者Uさんから、
「同じ職場の女性が自分に対してどのような感情を抱いて
いるか波動を読んでほしい。」
と頼まれたことがあります。
そこで、
「じゃあ、職場にいる時の彼女をイメージしてみて。」
と話して、彼がイメージしている女性の波動に
シンクロしたところ、
意識が恋愛モードになっていて、性的に興奮している
おそらく20代後半から30歳前後の女性の波動
を感じました。
そこで、
(この人の日常意識はどうなのかな?)
と思い彼女の日常意識にシンクロしたところ、いきなり
わたしの両眼球が左の方に動いて、左後方を必死に
見ようとしている状態になりました。
面白いのが、眼球の動きに対して顔は正面を向いたままで、
身体が緊張した感覚が伝わってきます。
そこでわたしが、
「いや、何かね、わたしの体が硬直して眼だけが
必死に左後方を見ている感じになったんだけど、
これなんだろうね?」
と、Uさんに尋ねたら、
「それが、わたしがイメージした時の彼女はわたしの右斜め前の
自分の机でパソコンを見ていたんですよ。」
「でも、体の動きが不自然というか、こっちを見られている
気がしていたんです。」
と答えるので、
「いや、それはね、彼女はUさんの事が気になってしょうが
ないんでしょう。」
「でも、挨拶してもいつも露骨に無視されます。」
「それは好意感情の裏返しでしょう。そういう自分の本心を
絶対に知られたくないタイプの女ってけっこういるんですよ。」
「男って、それがわかんなくて、みすみす機会を
逃しちゃうんだよね。」
「じゃあ、どうすればいいんでしょうか?」
「ですから、そこを理解した上で敢えて大人の対応をして、
無視されても彼女に礼儀正しく接して、親切にしていれば、
更に彼女はUさんに夢中になると思いますよ。」
「そういうものですか。」
「そう、でもその女性はなかなかわかりやすい反応をするよね。」
「カワイイところがあるじゃないですか。」
などという会話をした憶えがあります。
このように、自分の本心を隠そうとするタイプの女性や、職業的に接客、
営業を行っている人物の場合、日常意識と潜在意識が真逆になっている
ケースをよく見かけます。
よく言う、
日常意識と潜在意識の壁が厚いタイプ
なわけです。
前々回の記事「ブレない女」でも、
わたしは人の意識を読むときに、
①表層意識(大脳新皮質)
↓
②深層意識(大脳旧皮質)
↓
③集合的意識(海馬・間脳)
分けています。
と書きました。
ただこの分け方も、時間をかけずにある人物の意識状態を
把握する際に用いる簡易的方法にすぎません。
実際の人間の意識というものは、もっと複雑な階層構造を
なしています。
例えば、前述したアパレル・ショップ女性店員のようなケースでは、
①日常意識レベル
↓
仕事に集中しようとする意思力
お客とのコミュニケーションを通して得られる充足感
②やや深い日常意識レベル
↓
ノルマの重圧感・会社への不満
お客(他人)とコミュニケーションをとることへの不安感
転職の欲求
③潜在意識レベル
↓
現在の状況からの逃避願望
他者と関わる事への不安感
逆に他者と深い関係を築きたい欲求
他者に頼りたい・守ってほしいという欲求
(⇒恋愛・セックス・結婚願望に転化する)
④深層意識レベル
↓
外の世界と他者に対する恐怖
相反する他者との一体化願望
(⇒根源的な性的欲求へと転化する)
⑤集合意識(海馬レベル)
↓
根源的な恐怖・不安感
⑥集合的意識(間脳レベル)
↓
自我の消失・あるいは自我消滅への欲求
というパターンが多いですね。
ただ、これもわたしが過去に波動を読んできた経験に
基づく主観的な分類に過ぎませんから、学術的な
心理学による分類とはかなり異なっていると思います。
この内、①日常意識レベル、②やや深い日常意識、③潜在意識に
ついては、その人の境遇や年齢・性別によって違いがあります。
しかし、、④深層意識、⑤集合意識(海馬レベル)、⑥集合的意識
(間脳レベル)については大体皆、同じような波動を出しています。
しかも、最近は④、⑤、⑥のレベルで、強い不安感や恐怖感を
抱えている人が増えている気がします。
ある意味、これって人間が根っこでは繋がっているということでしょうか。
ただ、わたしは最近よく聞く「ワンネス」という言葉に対して拒絶感が
生じるタイプです。
1年くらい前でしょうか、NHKの番組で小学校の子供たちに好きな
言葉を書かせたら、「きずな」とか「つながり」とかいう言葉ばかり
書いていたのを見て、何とも言えない気持ちの悪さをを感じました。
子どもというのは、自分本位で周囲と競争したり、喧嘩してぶつかる
ことで自我が形成されていくものだと思うのですが、最近の風潮なんで
しょうか、そういう本能を抑圧する空気があるんですね。
(この子達、大丈夫なのかな?)
と心配になりました。
去年の参院選で山本太郎が当選した時の事務所中継で、
「1人じゃなぁい!、1人じゃなぁい!!」とか叫んでいる連中が
いましたが、あの子達も成長したらああなっちゃうんでしょうか?
わたしの性格では、ああいう連中は生理的に絶対受け付けられません。
日本人全体がエネルギーが低下して、不安だから他人と繋がり
たがって、「ワンネス」とか「1人じゃなぁい!」とか言ってたら
かなり弱っている証拠なんでしょうね。
弱体化して闘争本能を無くした民族は、ライオンに囲まれた草食動物の
群れのように、不安感から頭を内側に向けたまま仲間同士でがっちり
つながり、そのまま滅ぼされていくという事でしょうか。
まぁ、ダメなものはしょうがないと思うのですが、ここで更に、
「もしかしたら、不安感をベースにした精神構造は現代の
日本人特有の特徴で、外国人はまた違うのかもしれない。」
という疑問が生じます。
考えてみたら、わたしが波動を読む対象ってほとんど日本人です。
もしかしたら、①~⑥の意識レベルの波動も民族によって差異が
あるのかもしれない。
というのも、最近ベトナムで暴動がありましたが、あれなんか日本人が
同じ立場になったら、おそらく小規模の抗議デモを起すのがせいぜいで、
ネットやニュースでちょっと騒いで終わりだと思います。
ベトナムについては以前から、
「米国と中国と戦争して負けなかったとは、相当、気合が入った
ひとかどの連中に違いない。」
「ベトナム人には日本人には無い何かがあるのだろう。」
と考えていました。
ですから、いずれ機会を作ってベトナムに行き、彼らの波動を
100人位読んでデータを集めてみたいと感じました。
このようにして民族別の波動データを定期的に集めながら、
その国の政治・経済・軍事力の推移を観察すれば、民族の意識と
現実を結ぶ何らかの波動原理が導き出されるかもしれません。
わたしは出不精なのでベトナム行きが何時になるかは
わかりませんが、ベトナム人も「1人じゃなぁい!」と叫んだり
するのかどうか興味があります。
※次回の記事更新日は6月1日になります。