前回の関連記事は「 Kさんのクンダリニー体験
」です)
オーラ視の条件
前回の記事では、受講者Kさんの神秘体験について紹介しました。
彼の体験談を読んでいて、わたしが特徴的だと思うのは、
クンダリ二ー体験の時
↓
> 危うく恐怖心に飲み込まれそうになりましたが、
> なんとか開き直って上昇を体験することができました。
幽体離脱を体験した時
↓
> 体の輪郭をほとんど感じず、只々強い振動を体と周囲に
>感じながら浮かんでいました。
> しばらくその状態に身を任せていると、
>ふと「このまま戻れなくなるのでは?」と
> 怖くなりましたが
> 「もうどうにでもなれ!」
>と開き直った途端、
> 体の振動数が上がり、完全に体の感覚が消え去り、
>私は振動そのものになりました。
などのように、Kさんが恐怖心を克服した点です。
「神秘体験」とは、要するに
ふつうに日常生活を送っている時には経験できない
「未知の体験」です。
人は未知の事柄に対して不安や恐怖心を抱く傾向があります。
わたしの元には神秘体験を得たいと長年、気功や仙道、クンダリ二ーヨガ
などといった神秘行を行っていたのに効果が得らなかった人たちが来ます。
しかし、そんな彼らも実際にわたしの指導でクンダリ二ーが活性化して、
クンダリ二ー上昇や幽体離脱のような体験が起きそうになると恐怖を
感じ波動の変化が止まってしまいす。
危険を避けようとする本能が神秘体験を止めてしまうわけです。
わたしたちが日常生活で知覚している世界は、脳の解釈によって
成り立っている仮想現実に過ぎません。
脳の解釈が変化した結果として得られる体験が神秘体験です。
それでは薬物や脳に電流を流せば神秘体験が起こるのかと言えば
それも違ったりします。
そこにはある種のエネルギーが介在しないと起きない体験が
あるわけです。
(これについては今回のテーマからは外れるので割愛します。)
神秘行には意識とエネルギーを利用してに能の解釈を意図的に
変化させる技術体系という側面があります。
(もちろん、これがすべてではありません。)
わたしはこ脳の解釈について説明する時に、よく「プレデター」という人間を
捕食するエイリアンが出てくる映画を例えに出します。
プレデターは専用の光学機器(ゴーグル)を通して、サーモグラフィーの
ような赤外線量の強弱として人間を知覚します。
おそらく彼らは、人間を形状的な姿かたち(美醜)で判断することは
出来ないのでしょう。
その代わりに、サーモグラフィー図を通して感知するエネルギー量の強弱で
その人間の獲物としての価値を判断します。
要するに、
人間⇒顔の美醜、痩せている・太っているなど人を造形的に知覚している。
プレデター⇒サーモグラフィー図として熱量の多い少ないで人を知覚している。
となっているわけです。
これはオーラ視によく似ています。
深い変性意識状態でオーラを見る能力を持った人は、人間を光り輝く
繭のような存在として知覚します。
この時、その人の造形的な姿かたちは光の繭の輝きにかすんで
目に入りません。
「人間→プレデター」へと知覚パターンが変化したわけです。
ここでは「変化した」という部分が重要です。
神秘行を行っているのに実際に効果が出ていない人は、本やサイトを読んで
自分で勝手にイメージを膨らませていきます。
例えば、オーラ視を体験した事が無い人は、
「オーラが見える人は、何時でも同じように他人のオーラを
見ることが出来るんだろうな。」
などと勝手に考えたりします。
そういうものではありません
その時々のエネルギー状態や意識の覚醒度によって見えるものは
違ってきます。
以前、女性受講者Nさんから、初回の受講の翌日に体験報告メールが
来たことがありました。
わたしの返信文も含めて以下に記載します。
↓
> あと指導が終わった直後に、お風呂に入ろうと洗面所のドアを開けたら
>(電気をつける前で暗かったのですが…)頭頂部から湯気?白い霧の様な物が
>出ていて上に上がって約30cm弱の高さで収束していました。
それはわたしが頭頂を開いたので気が噴き出して状態を
オーラ視したんですね。
> まぁいいやと思い、風呂に入って改めて今日確認したら見えない…
>これって何だったのでしょうか?
オーラ視は眼球の周辺視野をつかさどる杆状体で行うため、見ようとして
焦点を合わせるとかえって見えなくなるわけです。
わたしの警官から言いますと、受講者Nさんがオーラ視を行った理由として、
以下の条件をクリアーしたことが挙げられます。
①わたしがクンダリ二ーを活性化して全身のエネルギー値が上昇した。
②波動プログラミングで頭頂のチャクラを開いて気が噴出していた。
③わたしが指導中にシンクロしたことにより、指導直後は普段よりも
意識が深いリラックス状態になっていた。
④電気をつける前で洗面所が薄暗かったため、オーラ視に関与する
杆状体細胞が活性化した。
(桿状体細胞は暗い状態で働きが活発になる)
⑤特に意識してオーラを見ようとしていなかったため桿状体細胞が
はたらく周辺視野を活用できた。
これら①~⑤の条件が重なったことにより、
>頭頂部から湯気?白い霧の様な物が
>出ていて上に上がって約30cm弱の高さで収束していました。
というオーラ視を体験することが出来たわけです。
実はこれらオーラ視の条件については、仙道研究家 高藤聡一郎氏も
著書「奇跡の スーパービジョン―超能力仙道最奥義」で同様の事柄を
述べています。
〈オーラ強化法〉
これは自分の生体エネルギーを強め、より強力なオーラを放射する
ことによって、それを見やすくしようとする方法だ。
「簡単な方法」
オーラ強化法の中でもっとも簡単にできるのは、手を暖める方法だ。
たとえば、ヒーターなどにしばらく手をかざす。あるいは、お湯の中に
l分ほど手をつけてみる。
これでも不十分ならば、風呂に入って体ごと暖まるか、軽い運動などを
して体の熱量を高めてもいい。
要は、手とか体から放射している生体エネルギーを、一時的に活発に
してやればいいのである。
「本格的方法」
以上は簡便な方法だが、いつまでもこの方法のみに頼っているようでは
まずい。
やはり自分自身の内側から気のパワーを発樽できないと、オーラ視は
ともかく、スーパービジョンまではとてもやれない。
すでにヨーガや他の呼政法をマスターした人なら、ますその呼吸法を
20~30分やり、そのあとこの方法に入ってもよい。すぐに強化された
オーラが出てくる。
いちばんいいのは、仙道(内功)や気功法(外功〉をマスターすることで、
これさえものにしてしまえば、いついかなるときでも強化されたオーラを
体じゅうから発生させられる。
高藤氏がオーラ視に必要だと考える〈オーラ強化〉は、Nさんのケースでは、
①わたしがクンダリ二ーを活性化して全身のエネルギー値が上昇した。
によって得られました。
〈全身のオーラをコントロールしていく〉
各人に、意識でもって自分のオーラを変えるように命じた。
皆、仙道や気功法を長いことやった人たちばかりなので、これは簡単にできた。
たとえばある人は、自分のオーラの広がりを自由に大きくしたり小さくした。
またある人は、頭の頂上から出るオーラを調節し、はるか上方まで伸ばしていった。
↑
この部分は
②波動プログラミングで頭頂のチャクラを開いて気が噴出していた。
と重なります。
とにかく意識はリラy クスさせつつ、しかも気のパワーは強く発するという、
矛盾したことを行わないといけないので、この点が初歩の人にとっては
かなりむずかしい。
いずれにせよ、それがこのトレーニングの最重要ポイントになるので、
とくに注意してもらいたい。
この意識のリラックスに関しては、
③わたしが指導中にシンクロしたことにより、指導直後は普段よりも
意識が深いリラックス状態になっていた。
によって条件を満たしました。
この時間帯に次いでオーラ視のトレーニングに向くのは、夜である。
ただし、初心者はあまり真っ暗だと何も見えないから、電灯の補助灯である
豆球ぐらいはつけておき、やや薄暗いかなと思うくらいの状態にする。
とにかく、非常にはっきりした明るさや暗さは目が正常に働いてしまい、
あいまいなものをいっさい排除してしまうので、初心者のオーラ視開発
トレーニングには不向きだ。
Nさんは偶然にも、
④電気をつける前で洗面所が薄暗かったため、オーラ視に関与する
杆状体細胞が活性化した。
わけです。
さてこの場合も、見るといっても凝視してはいけない。
ややぼんやりした感じで、鏡に映る全身像を見るのだ。
ここでもNさんはオーラ視など考えてもいなかったために、
⑤特に意識してオーラを見ようとしていなかったため周辺視野を活用できた。
という結果を得られました。
以上のように、Nさんは特に気功の経験や知識があるわけではなかったのですが、
わたしの指導と偶然の状況が重なりオーラ視という一種の神秘体験を得ました。
そして、状況を分析すると、高藤氏が言うオーラ視の諸条件をクリアーしていました。
要するに、
オーラ視と言う神秘体験も、一定の法則によって成り立っている。
ということです。
Nさんの場合は一瞬のオーラ視ということもあり、特に不安を感じることは
ありませんでした。
しかし、初回の指導で見えたという事はもしかしたら彼女にはオーラ視の
素質があり、これから気脈・チャクラが開いていく過程でオカルト的な物を
見たり、他人の思考をイメージとして見る能力が覚醒するかもしれません。
そうなれば不安や恐怖を感じるようになり、そのせいで能力の覚醒が
止まってしまう可能性があります。
その場合も一定の法則があることを知り、それを理解したうえで理論的に
対処しコントロールしていけば問題は起きません。
逆に言うと、そこで過剰に反応して余計な事をすると自滅するわけです。
こう考えると、神秘体験に対する恐怖心を克服して行を進歩させる秘訣は、
神秘行の理論(仕組み)を理解して実践できる力を持った指導者に
不安が生じるたびに相談し、説明を受け、対策を教えてもらうこと。
となります。
やはりマンツーマンの指導こそが、神秘体験を深化させるための
最も効率的な方法なわけです。
ただ、問題は自分が行っている神秘行に必要な力を持った師匠に出会い、
指導を受けるだけの縁(仙道ではこれを仙縁と呼びます)が本人にあるか
どうかです。
結局、人生は縁で決まるものだと思います。
※次回の記事更新日は12月1日になります。
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